...それに祝福を送るというようなことがとてもあり得ないと同様に...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...こっちのカモシカ号から地球へ送る無線通信もだんだんうまくいかなくなって...
海野十三 「宇宙の迷子」
...ロンドン郊外に送るともなく送りながら...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...その後はさらに慌しい日を送るようになりましたので...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...一生を送るものなのでしょうか...
太宰治 「待つ」
...女にただ遠方から金を送るということがあるものか...
近松秋江 「狂乱」
...蛾をはたき落とす猫をうらやみ賛嘆する心がベースボールのホームランヒットに喝采(かっさい)を送る...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...呆気にとられてその後姿を見送ると...
豊島与志雄 「白日夢」
...私達はその後姿を見送るだけだった...
豊島与志雄 「別れの辞」
...私はもう歌なぞ歌はない誰が歌なぞ歌ふものかみんな歌なぞ聴いてはゐない聴いてるやうなふりだけはするみんなたゞ冷たい心を持つてゐて歌なぞどうだつてかまはないのだそれなのに聴いてるやうなふりはするそして盛んに拍手を送る拍手を送るからもう一つ歌はうとするともう沢山といつた顔私はもう歌なぞ歌はないこんな御都合な世の中に歌なぞ歌はない(一九三五・九・一九)...
中原中也 「詩人は辛い」
...それを見送るお滝の瞳が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...腰に鎖のあさましき世や送るらん...
樋口一葉 「琴の音」
...私はこの日記にはもう一種の愛讀者のある事――その愛する弟モオリスのために彼女自身は空しい生涯を送るのにも甘んじたこの美しい魂に對して思はず羨望の聲を洩らしたリルケのごときもののゐる事をも...
堀辰雄 「七つの手紙」
...案外これで平々凡々な一生を送るんでしょ...
三好十郎 「冒した者」
...二条の院の中の君へまず手紙を送ることにした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それを見送るばかりだった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...此の境遇から救ひ出す方法も附か無いので腑甲斐(ふがひ)ない良人(をつと)だと心の内で泣乍(なきなが)ら已(や)むを得ず其日其日(そのひ/\)を無駄に送るより外は無かつた...
與謝野寛 「執達吏」
...砂丘にのぼッて見送る女たちの白い手にたいしては...
吉川英治 「私本太平記」
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