...戦線に送り出すことであろう...
海野十三 「人造物語」
...軈(やが)て夫を玄関に送り出すと...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「梟の眼」
...米国政府は国境に向つてどん/\兵隊を送り出す...
薄田泣菫 「茶話」
...隣境にも及びて松前南部等にても港々にては多くは丹後人を忌みて送り出す事なり...
太宰治 「津軽」
...送り出す時、至急看護婦を寄越(よこ)してくれるように頼んだ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...」お千代婆さんは、客を送り出すと、急いで下駄を突っかけてやって来た...
徳田秋声 「爛」
...玄関までわが子を送り出すとはじめて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...(姉、旅人を送り出す...
新美南吉 「ラムプの夜」
...たとえば警察で手におえぬ代物(しろもの)が田辺町へ滞在すると警官がその者を捉えて町から定規の里程外へ送り出す...
南方熊楠 「十二支考」
...この虫盛んな年は大勢松明(たいまつ)行列して実盛様の御弔いと唱え送り出す...
南方熊楠 「十二支考」
...あなたんところに大きな絨毯はありませんか」男を送り出すとアンナ・リヴォーヴナは頭をふりふり食堂へ戻った...
「赤い貨車」
...それをステンレス張りの軽快な手押車に乗せて廊下に送り出すのであるが...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...いつしか深い海と変ってたくさんの海獣を送り出す...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それより花嫁を送り出すとてヤマハハのおりこひめこを馬に載せ...
柳田国男 「遠野物語」
...今日只今から社会に送り出す私の心持……お別れに臨(のぞ)んで……」校長先生のお話がここまで参りました時に...
夢野久作 「少女地獄」
...そうして氏を送り出すべく...
夢野久作 「暗黒公使」
...それを、送り出すと、夫人(マダム)お槙(まき)は、伸びをして、やけに、ひとりで肩を叩きながら、まだ煙草の煙の濁っている西洋間の長椅子へ、自分を抛(ほう)り出していた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...草庵を建て直しておきます――といって送り出すし...
吉川英治 「宮本武蔵」
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