...照子は夫を送り出すと...
芥川龍之介 「秋」
...送り出すと言っても...
谷譲次 「踊る地平線」
...客を迎える時よりも送り出す時のほうが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...まだ未完成の血球をどしどし血液中に送り出すようになり...
永井隆 「長崎の鐘」
...それを木遣音頭で送り出す騒がしさ...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの弁信を送り出す我が眼の中に一滴の涙もなかったことを...
中里介山 「大菩薩峠」
...島原か長崎へ叩き売られているよ」「何? 一と纏めにして江戸から送り出す?」平次はサッと次の間の唐紙(からかみ)を開けました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夫妻両人の毎週送り出す櫃は...
穂積陳重 「法窓夜話」
...旅に送り出すつもりでしたが...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...たとえば警察で手におえぬ代物(しろもの)が田辺町へ滞在すると警官がその者を捉えて町から定規の里程外へ送り出す...
南方熊楠 「十二支考」
...」女中達が口々に何かいひながら送り出すのを...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...彼を送り出すと、私はすぐに貴島がくれた名刺をさがし出して、そこに書いてあるD興業株式會社の所番地の大體の見當を地圖でしらべた...
三好十郎 「肌の匂い」
...それをステンレス張りの軽快な手押車に乗せて廊下に送り出すのであるが...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...大きなものはみな世間へ送り出すようにして...
柳田国男 「母の手毬歌」
...華やかなドレスの真弓を送り出すと...
山川方夫 「一人ぼっちのプレゼント」
...ひき止めても、きかないので、夫婦もぜひなく、送り出すと、ちょうどその店先へ、陽(ひ)に焦(や)けた顔に汗をたたえて、武蔵が外から戻って来た...
吉川英治 「宮本武蔵」
...隠れたる天才を世に送り出すものだ...
吉川英治 「山浦清麿」
...お盆のために蓮の花をどんどん切って大阪と京都とへ送り出すので...
和辻哲郎 「巨椋池の蓮」
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