...退屈しのぎのらちもない話ならば...
伊藤左千夫 「廃める」
...安子は登志子のもった雑誌を解りもしない癖に広げて退屈しのぎに読んでいる...
伊藤野枝 「わがまま」
...虫は退屈しのぎの所在なさから...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...時おりは為(しよ)う事なさの退屈しのぎから...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...退屈しのぎに日記でも書くような気持ちで...
太宰治 「誰」
...退屈しのぎのためか...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...当座の退屈しのぎにでも出かけようかなあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...結構な退屈しのぎになるらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...冗談や退屈しのぎ半分でこんなことをしはしません...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...退屈しのぎに妾を相手にしていらっしゃったのね? 世の中には有り得ることと有り得ないことがあります...
平林初之輔 「オパール色の手紙」
...浄海は侍女の数名と退屈しのぎに貝合をして遊んでいる...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...「ほんの退屈しのぎでございますよ」と云うのがおきまりになっている...
矢田津世子 「神楽坂」
...お退屈しのぎに私をわざわざ雑談にお呼びになりましたの...
矢田津世子 「罠を跳び越える女」
...「こらっ、何処へゆく」ふと、ひとりの兵が、閣の廊をうかがって、近づいて来たので、典韋はさっそく、退屈しのぎに、呶鳴りつけた...
吉川英治 「三国志」
...退屈しのぎじゃ、ひとつ会って、試験してやろう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...周馬を待つ間の退屈しのぎに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...藩邸から一歩も出ないので、退屈しのぎに、道場をのぞきに来る...
吉川英治 「松のや露八」
...飽きましたな」「退屈しのぎに...
吉川英治 「宮本武蔵」
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