...僕は時々トックの家(うち)へ退屈しのぎに遊びにゆきました...
芥川龍之介 「河童」
...いわば退屈しのぎだった...
江戸川乱歩 「断崖」
...長い間仮監で待たせられている退屈しのぎに...
大杉栄 「続獄中記」
...時おりは為(しよ)う事なさの退屈しのぎから...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...二人は待つ間の退屈しのぎに...
薄田泣菫 「茶話」
...退屈しのぎに……」と断ってよこしてくれたのである...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...退屈しのぎのためか...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...新聞や雑誌を退屈しのぎに拡げてはいるが...
豊島与志雄 「裸木」
...当座の退屈しのぎにでも出かけようかなあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...結構な退屈しのぎになるらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...冗談や退屈しのぎ半分でこんなことをしはしません...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...退屈しのぎにやって来て下さい...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...浄海は侍女の数名と退屈しのぎに貝合をして遊んでいる...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...そうだ、ひとつ、退屈しのぎに、からかいに行ってやろうか――島抜け法印、残りの白丁を振って見て、――こんなことなら、独りでがぶ飲みをするんじゃなかったが、それでもまだ、あいつが、ほろりとするぐれえは残っていらあ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...お退屈しのぎに私をわざわざ雑談にお呼びになりましたの...
矢田津世子 「罠を跳び越える女」
...向うへ着いたら、駄賃はやるからな、おッさん」「お礼は先に言っとくよ」と、おッさんは、鞭(むち)を振り振り、口笛を鳴らし初めて、「なるべく、たんまり酒代(さかて)が出ますように、ひとつ、退屈しのぎに、ごきげんを伺いやしょうかね」と、ひなびた山東節(さんとうぶし)など途々(みちみち)歌い出した...
吉川英治 「新・水滸伝」
...周馬を待つ間の退屈しのぎに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いい退屈しのぎを持っている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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