...安子は登志子のもった雑誌を解りもしない癖に広げて退屈しのぎに読んでいる...
伊藤野枝 「わがまま」
...虫は退屈しのぎの所在なさから...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...時おりは為(しよ)う事なさの退屈しのぎから...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...汽車を待つ間(ま)の退屈しのぎには...
薄田泣菫 「茶話」
...二人は待つ間の退屈しのぎに...
薄田泣菫 「茶話」
...退屈しのぎに日記でも書くような気持ちで...
太宰治 「誰」
...退屈しのぎに……」と断ってよこしてくれたのである...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...銀子は退屈しのぎというだけでなく...
徳田秋声 「縮図」
...「退屈しのぎに、隆吉へ何か噺(はなし)でもして下さいよ...
豊島与志雄 「反抗」
...賤妓を待つ間の退屈しのぎに筆をチャブ台(だい)の上に執る...
永井荷風 「桑中喜語」
...決して諸君の退屈しのぎになるような面白い事柄では無いのです」玉置子爵は...
野村胡堂 「古城の真昼」
...退屈しのぎにやって来て下さい...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...浄海は侍女の数名と退屈しのぎに貝合をして遊んでいる...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...どうせ湯治場の退屈しのぎ...
正岡容 「寄席」
...赫耶姫(かぐやひめ)物語などを絵に描いた物を引き出して退屈しのぎにしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どうせ退屈しのぎの仕事だったから本気で弟子をとるということをせず...
矢田津世子 「父」
...お退屈しのぎに私をわざわざ雑談にお呼びになりましたの...
矢田津世子 「罠を跳び越える女」
...退屈しのぎが昂(こう)じて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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