...何と云う退屈さ加減!小説家最も善い小説家は「世故(せこ)に通じた詩人」である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...こうして蘭堂を退屈させて...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...しかもわれわれは信ぜられないほどの退屈さを我慢する...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...退屈さうな顔をして日向ぼつこなどをしてゐる時に...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...大西洋の海面の恒久の退屈さでありアラン島民の生活の永遠の退屈さである...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...老人は将校を退屈させ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それは読む人を退屈させるに違ひない...
中原中也 「小詩論」
...「御退屈さま」と云って...
夏目漱石 「明暗」
...とてもとても食つて行けさうもないの」女は退屈さうに長い十本の指を灰色に近い金髪の頭の中に入れてゴホンゴホン咳をしだした...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...諸君を退屈させることもあるまい...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...人生の退屈さと悲哀とを紛らすことができないではありませんか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...己を退屈させて、お負にそれを難有(ありがた)がらせようと云うのか...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...繰り返しだけの退屈さがわからない...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...幕間に「へい御退屈さま」と桟敷へ持ち込む...
山本笑月 「明治世相百話」
...俺みたいな年寄と話してもチットモ退屈させないから感心してしまう...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...午後の気重い退屈さがのしかかっていた...
横光利一 「旅愁」
...あまりな当時の大名生活の退屈さが助成したのかも分りません...
吉川英治 「江戸三国志」
...時間を約束してあるので、小売部の金庫のまえには、豚のごとく肥えた老主人が、お光さんの所謂(いわゆる)狒々然(ひひぜん)たる精力的な精力を、為(な)すことなく、退屈させていた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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