...我々は他の人々のやる通りに町を立ち退く事にして可なり行つて畑の中に止まつた...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...二人は寝室に退く挨拶(あいさつ)をかわした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...日本新聞社を退くこととなった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...漢軍はついに退くのやむなきに至った...
中島敦 「李陵」
...退くときは壁の上櫓の上より...
夏目漱石 「幻影の盾」
...多勢(おおぜい)から遠退くように...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...足で一歩退くのではどうにもならない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...こゝを立退く時に...
牧野信一 「魚籃坂にて」
...外国の蛇群来り攻むれど、諸蛇脊に女王を負う間は、敵敗れ退く...
南方熊楠 「十二支考」
...官艦退く...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...(岩の方へ退く...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...汐の退くときに汐が退くことをど忘れして...
山本周五郎 「青べか物語」
...今や謙信以下の者は、自ら潔(いさぎよ)しとなしていた無策の陣に、かえって、虚無を感じ、危惧(きぐ)をおぼえ、退くに退かれず、進むに進まれず、妻女山一帯を生ける屍の墓地としてしまっている...
吉川英治 「上杉謙信」
...いまは身を退くに...
吉川英治 「上杉謙信」
...タジタジと踏み退くほど心が怯(ひる)んで...
吉川英治 「剣難女難」
...そして退く前に、士卒のものすべてを、六時堂の広前に、よび集めておけ...
吉川英治 「私本太平記」
...攻進は易(やす)く、退くは難いと...
吉川英治 「新書太閤記」
...「御方(おんかた)を討たすな」「ここ退くな」秀次の身をつつむ叫びは...
吉川英治 「新書太閤記」
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