...おの/\「マチオラ」の花束を賜(たまは)り退くことなり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...遠からず退くと云っているから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...北風を祈る時は、南北に立ち分れ、南の方の者ども、負けて引退くを、北に立ちたる者ども、これを追いまわる...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...怯者ひとり退くを得ざればなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...進むか退くかの問題に於て...
豊島与志雄 「反抗」
...前に進むにも後に退くにも...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...筮師は公の前を退くと直ぐに倉皇として國外に逃れた...
中島敦 「盈虚」
...執念深い敵がこのままで退くことはけっしてない...
中島敦 「李陵」
...私は矢張り身を退くことにいたしました」お話ではなくて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...ガラッ八はあわてて飛退くと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ステージを退く兄妹の足音だけが...
野村胡堂 「天才兄妹」
...後へ退くどころか...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...忽ち体をかわして跳び退く用意さえ真紀子の方にある...
横光利一 「旅愁」
...行ったがいい」身を退くと...
吉川英治 「大岡越前」
...ついに三方とも引き退くのやむなきに至った...
吉川英治 「三国志」
...退くまでも」「なんの...
吉川英治 「新書太閤記」
...それも覚悟の上として退くしかない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「退(ひ)くな」「退くなよ」味方同士が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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