...次(つぎ)の間(ま)に退くと...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...もう退くまい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...話はおだやかにまとまり二十日には間違ひなく立退く事を約せり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...その退くこと五分なれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...向こう見ずなその男――太史令(たいしれい)・司馬遷(しばせん)が君前を退くと...
中島敦 「李陵」
...――宗次郎を殺した下手人は今晩にも此處へ樣子を見に來る筈だ」「親分さん」老爺はツト身を退くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ステージを退く兄妹の足音だけが...
野村胡堂 「天才兄妹」
...――退くなら今だ!と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...空も山も向ふの野原もなんにも見えず退くつな日は...
宮沢賢治 「気のいい火山弾」
...――トツサに飛び退く工夫...
三好十郎 「おスミの持参金」
...その直後海水の退く音が聞こえた...
武者金吉 「地震なまず」
...位を退くことなどは言い出せなかったのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...頼むめえ」雲霧は廊下へ身を退くと...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...無為に退くわけではない...
吉川英治 「三国志」
...急に退くときは、魏はこの機会に呉楚(ごそ)を呑まんと、大追撃を起して来るかも知れない...
吉川英治 「三国志」
...あとへ退く所もなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...光忠が退くと、光秀はすぐ本能寺を引き揚げて来た四方田政孝(しほうでんまさたか)をその手の大将に補充して、「時移すな」と、そう急攻撃を命じた...
吉川英治 「新書太閤記」
...「猿めが首を、味方の槍先に見ぬうちは、一歩も退くな...
吉川英治 「新書太閤記」
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