...ここまで追窮して置きながら...
芥川龍之介 「西郷隆盛」
...そこで、怪(あや)しいと思つたから、Kに、何故(なぜ)君がモデルだと云ふ事がわかつたと、追窮したら、驚いたね、実際Kの奴が、かくれて芸者遊びをしてゐたのだ...
芥川龍之介 「創作」
...又真理の追窮(ついきゅう)は...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...僕の追窮するのは即座に効験ある注射液だ...
岩野泡鳴 「耽溺」
...遠藤は別に深く追窮することもなく直ぐ心よく懷中を開らいて見て...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...申上げます」熊岡警官の追窮(ついきゅう)に隅田はとうとう声をあげた...
海野十三 「赤外線男」
...実物写生を基として何処(どこ)までも真を追窮したやり方でありますから...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...それを追窮する勇気もなく...
徳田秋声 「仮装人物」
...先生は追窮しない...
夏目漱石 「虞美人草」
...嫂だけはこの点において自分を追窮する勇気のないものと今まで固く信じていたからである...
夏目漱石 「行人」
...此方(こっち)からも他愛なく追窮した...
夏目漱石 「それから」
...追窮する勇気も出なかった...
夏目漱石 「それから」
...少しも追窮する気色(けしき)を見せなかったが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...するとその声がなお彼を追窮し始めた...
夏目漱石 「道草」
...ただ向うでそうきめているだけよ」津田は追窮(ついきゅう)もしなかった...
夏目漱石 「明暗」
...どうしたんです?」ベシーが去るとロイド氏は追窮した...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私もそれよりほかに何にも、追窮しなかった...
水野葉舟 「北国の人」
...又あまり変なことなので好奇心に馳られた私はどこまでも五月蠅(うるさ)く追窮したので...
蘭郁二郎 「息を止める男」
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