...『遂々(とう/\)追出してやつた...
石川啄木 「札幌」
...それを皆追出して遣つた惡黨女ながら...
石川啄木 「赤痢」
...社の創業費を六百近く着服したと云ふ主筆初め二三人の者を追出して了つた...
石川啄木 「病院の窓」
...庭先きへ追出しては麺麭(パン)を投げてやった...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...とうとう追出すようにして帰って貰い...
海野十三 「大脳手術」
...人民を窘め散して追出して仕舞ふ...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...家(うち)を追出して古井戸の柳へ縛りつけるぞと怒鳴(どな)って...
永井荷風 「狐」
...オレヲ地面カラ追出ソウト云ッタカラ...
中里介山 「大菩薩峠」
...ああして追出(おんで)てしまやがって...
中里介山 「大菩薩峠」
...番頭と仲の悪い勘次は明日にも追出されるかも知れず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「増屋から追出されても...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その畳の感触までが今では私をその部屋から追出さうとしてゐるのだつた...
原民喜 「二つの死」
...こんどは戦法を変えて巧妙な追出しにかかった...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...追出しをすましてから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「然るに唯(ただ)一種事務外の事務を勉励しないと云ッて我々共を追出した...
二葉亭四迷 「浮雲」
...何れも於沢の方と文仲に追出されたり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...かくしてこの屍体台帳から完全に追出されてしまった訳で御座います...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...「トテモ追出しゃあしめえと思ったが……この塩梅(あんばい)では愚図愚図しちゃいられねえぞ」と独りでうなずきながら立去る場面(ところ)であった...
夢野久作 「二重心臓」
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