...私はその場から追出された...
泉鏡花 「歌行燈」
...右手の方から恐竜を追出してもらいたいですね...
海野十三 「恐竜島」
...別に追出したというわけではありませんが……」甚斎は雄鶏のように昂然と胸を反(そ)らせた...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...些細の過失を口実となし追出す工夫をする...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...祖父は歿(な)くなる、親は追出す、もう誰一人その我儘(わがまゝ)を抑(と)めるものが無くなつたので、初めの中は自分の家の財産を抵当に、彼方(あつち)此方(こつち)から金を工面して、猶(なほ)その放蕩(はうたう)を続けて居た...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...編笠一つで追出されるは生臭坊主の身の果にして...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...兼太郎は例の如く数えて見ればもう五年前株式の大崩落(だいぼうらく)に家倉をなくなし妻には別れ妾(めかけ)の家からは追出されて...
永井荷風 「雪解」
...又おめえも能く追出され/\してな」百姓は暫く笑つたが間を措いて「あんな時からぢやおめえも年とつたな」「年もとらな」二人は戯談半分にこんなことをいつて笑つて居る...
長塚節 「隣室の客」
...追出す証拠もなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その晩にも追出されそうなので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...追出せば謹(つつし)んで命(めい)を奉じて出て行く丈(だ)けの話だ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...これはこの名探偵を巴里(パリ)の外へ追出しておいて...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...「然るに唯(ただ)一種事務外の事務を勉励しないと云ッて我々共を追出した...
二葉亭四迷 「浮雲」
...それを追出す日といつの頃よりかいうのである...
柳田国男 「年中行事覚書」
...貧乏神を追出すと今ではいっているが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...けれどもそこを追出されれば...
山本周五郎 「初蕾」
...かくしてこの屍体台帳から完全に追出されてしまった訳で御座います...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...資本が土地に引寄せられまたは土地から追出されるのは...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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