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饗庭篁村 「木曾道中記」
...多分停車場までは行くまいとのことなので従姉と二人で後を追ふて停車場へ行くとまだ其処に三人そろつてゐた...
伊藤野枝 「惑ひ」
...私は後を追ふともなしに車についてゆきました...
薄田泣菫 「黒猫」
...手に綱を執りて牛を流に追ふ...
長塚節 「草津行」
...利を追ふと、真実兄弟のために尽す人と、われ等の前に棒に縛りつけた肉を突き出す人とを、混同してしまふであらう...
葉山嘉樹 「工場の窓より」
...武藏野の逃げ水の行方を追ふと一般なことかも知れない...
原勝郎 「鞦韆考」
...創刊號に對話詩「虹を追ふひと*」を載せてから第十一號に「萩原朔太郎詩集」として詩五篇を載せるまで殆ど毎號作品を發表してゐたが...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...そのあひだに「虹を追ふひと」が生れた...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...……「虹を追ふひと」は戲曲でもあり...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...あたしは鵞鳥を池の上へ追ふと...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...叔母の言葉を追ふことで辛うじて答へた...
牧野信一 「公園へ行く道」
...奴等の幻を追ふように力んだので――先づ私は...
牧野信一 「バラルダ物語」
...文運日を追ふて隆盛に赴(おもむ)く時に方(あた)りて...
正岡子規 「古池の句の弁」
...若い女も再び車の後を追ふ...
三好十郎 「おスミの持参金」
...」彼は妻を追ふことをやめた...
横光利一 「悲しみの代價」
...例(れい)は波の音(おと)に唯(たゞ)聞き耽(ふけ)りて過ぎし日のまぼろしを追ふ頃を...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...一羽の鴉が松の枝からフラツとまひおりて來て犬の背を蹴る如くにして向うにゆく、犬が追ふ、反對の側からまたの一羽がフラツとおりて來る、追ふといふ騷ぎである...
若山牧水 「鴉と正覺坊」
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若山牧水 「みなかみ紀行」
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