...實行のために實行を追ふものは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...年を追ふに從ひて...
大町桂月 「碓氷峠」
...なれたる人はこれをはきて獣(けもの)を追ふ也...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...門前に蛍追ふ子や旅の宿大正十二年六月末早苗(さなえ)取る手許(てもと)の水の小揺(さゆれ)かな笠(かさ)の端(はし)早苗すり/\取り束ね早苗籠(かご)負うて歩きぬ僧のあと早苗籠負うて走りぬ雨の中大正十二年 戸塚俳句会...
高浜虚子 「五百句」
...茲(ここ)においてか摸倣に巧なるもののその跡を追ふもの起りあるいは平生の究(きわ)むる所偶々(たまたま)好運に会するなり...
津田左右吉 「史論の流行」
...八重福との情交日を追ふに従つてます/\濃なり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...書生猥※なる小説を手にすれば学問をそつちのけにして下女の尻を追ふべく...
永井荷風 「猥褻独問答」
...そこらをうろつくの群が青菜の畑へ出るとほう/\とを追ふ百姓の叱り聲が聞かれる...
長塚節 「開業醫」
...小太夫が過ぎると後から見物人が船の後を追ふ波の如く道を埋めた...
長塚節 「菜の花」
...富を追ふことにわれ等の意志が有るとすれば...
葉山嘉樹 「工場の窓より」
...そのあひだに「虹を追ふひと」が生れた...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...その娘のあとを追ふやうにして彼女自身も退いて行つた...
堀辰雄 「四葉の苜蓿」
...「マイエーの蛮族は草を追ふた...
牧野信一 「南風譜」
...犬山城の下を過ぐれば両岸遠く離れて白沙涯なく帆々相追ふて廻灘を下るを見るのみ...
正岡子規 「かけはしの記」
...それより右りに順を追ふて各盛る...
子規 「闇汁圖解」
...若い女も再び車の後を追ふ...
三好十郎 「おスミの持参金」
...玄海にさしかかるとき船を追ふ小雨も人の泣くごときかな黄海の船中にて...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...ハンターが歡樂を追ふやうに...
吉江喬松 「霧の旅」
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