...一つの道をのみ追うて走る人でも...
有島武郎 「二つの道」
...殘念さうに遠くの水の上をゆく船の影を追うて眺めたが仕方がない...
近松秋江 「湖光島影」
...頭は幻影の野を横切って動く何物かを追うかのように...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...夫を追うのでは?)と...
直木三十五 「南国太平記」
...自分ばかりは唯独り心淋しく傾けるキァンチの一壜(ひとびん)に年を追うて漸く消えかかる遠い国の思出を呼び戻す事もあった...
永井荷風 「銀座」
...ここでもまた二狼を追うわけにはいかず...
中里介山 「大菩薩峠」
...食卓をこしらえハムレットの食事が終るまで傍に立っていて“蠅追い(シャッス・ムッシュ)”で蠅を追う真似をしなくてはなりません...
久生十蘭 「ハムレット」
...政治団体を追うこと...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...自分の心に浮んだ考えを追うように口を切った...
本庄陸男 「石狩川」
...「追うな...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...S君は東京にあるその希望を追うために...
水野葉舟 「帰途」
...この靴を逆さまに履(は)いて追う者の眼をごまかし無難に逃げ果(おお)せるという事よくあるやつで...
南方熊楠 「十二支考」
...続いて山左と左膳が後を追う...
山中貞雄 「なりひら小僧」
...後を追う五人の侍...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...――これでは追う者と追われる者が逆ではないか...
山本周五郎 「新潮記」
...顔をかかえて、仆(たお)れた弟へ、主殿の手は、追うように、またその襟くびをつかんで押した...
吉川英治 「大岡越前」
...はやく、はやく」と急(せ)いて、ほとんど、そのあらましの者を、追うように、搦手の一門から落してしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...あとを追うように...
吉川英治 「平の将門」
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