...見つけ次第小石を投げて追い散らすのを仕事のようにして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ぶるじょーあタオセ――彼等を追い散らすと土堤の蔭へかくれた...
戸田豊子 「鋳物工場」
...追い散らす人垣の中を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夜の魔を追い散らすために米なども撒(ま)かれる騒がしさに夢の悲しさも紛らされてゆく大将であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ワアホイはもちろん鳥を追い散らすおどしの声...
柳田国男 「こども風土記」
...常には憎んで追い散らす烏でも...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...木の子見ゆるや否や棒をもってこれを追い散らすを常とすともあれば...
柳田国男 「山の人生」
...三次駈け寄って腕白共を追い散らす...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...追い散らす間もなくすり抜けすり抜けして赤坂見附の真中に片手を揚げている交通巡査をちらりと見残したまま一気に東宮離宮横の坂を飛び上った...
夢野久作 「暗黒公使」
...私を追い散らすかのように...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...岸めがけて追い散らすのである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...「あんまりあの辺で高話をして若い衆を追い散らすでねエと今朝総領が云うとりました」と笑う...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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