...霙(みぞれ)と日の光とが追いつ追われつして...
有島武郎 「カインの末裔」
...追いつ追われつ、草花を採ったり小石を拾って投げたり、蛇がいたと言っては三人がしがみ合ったりして、池の岸を廻ってゆく...
伊藤左千夫 「春の潮」
...追いつ追われつの合戦だった...
海野十三 「火星兵団」
...互いに追いつ追われつ天井裏に這い上ってゆく...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...夏の牧場の花の咲きみだれた中を互に追いつ追われつかけまわったことや...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...互いに追いつ追われつ...
中井正一 「野に山にかかる虹の橋」
...追いつ追われつしています...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここを先途と追いつ追われつしていた...
中里介山 「大菩薩峠」
...追いつ追われつ興がっているが...
中里介山 「大菩薩峠」
...村人と追いつ追われつしているでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...追いつ追われつだった...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...くりかえせばたやすく倦怠する表現を追いつ追われつして...
「今朝の雪」
...やがて追いつ追われつ井桁(いげた)の口から流れだしてゆく...
山本周五郎 「日本婦道記」
...追いつ追われつ底の方へわけ入りましたが...
夢野久作 「白髪小僧」
...それはちょうど普仏戦争のように、黄色い太陽の下を思い出し思い出し、追いつ追われつ、往きつ戻りつ、毎日毎日、日もすがら繰り返して止まぬ...
夢野久作 「塵」
...追いつ追われつしてきた小幡民部(こばたみんぶ)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...追いつ追われつ夜を忘れているのだった...
吉川英治 「親鸞」
...それでも、情愛こまやかに、追いつ追われつ、身顫(みぶる)いする林の上に大きな輪(わ)を画くのである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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