...火山から炎(ほのお)の迸(ほどばし)るように...
芥川龍之介 「俊寛」
...眼からも口からも夥(おびただ)しく鮮(あざやか)な血を迸(ほとばし)らせた...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...頬より胸に鮮血(なまち)迸(ほとばし)り眼を塞ぎ歯を切(しば)り...
泉鏡花 「活人形」
...鮮血(あけ)は泉と迸(ほとばし)り...
アダ・ネグリ Ada Negri 上田敏訳 「母」
...その熱情が本当に迸(ほとばし)り出たときに...
海野十三 「蠅男」
...三角の瞼から迸る眼光は鋭いし...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...倪雲林の怒りは噴水のように迸り出した...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
... 220されど胸より朗々の聲迸り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...作品を臓腑(ぞうふ)から迸(ほとばし)り出させた強い本能は沈黙してしまっている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...谷間に入つて迸((ほとばし))り...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...古い迸発岩に新火山岩が割り込み...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...もうお前もすぐキラキラした迸(ほとばし)るばかりのものに誘われていた...
原民喜 「鎮魂歌」
...過去四年間の『錘』以來の詩にも屡その厭世的な陰鬱な心持の中から吾れ知らず迸つて來るのは何等燻(くす)んだ色のない都會を歌つた詩...
福士幸次郎 「太陽の子」
...壁などに大小種の斑点を成して生えるとちょうど人が斬られて血が迸ったごとく見える...
南方熊楠 「十二支考」
...忽把破瓶迸水勢...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...すぶり/\と刺し貫けば鮮血さつと迸り流るゝ様...
夢野久作 「白くれない」
......
横瀬夜雨 「花守」
...彼の血が迸(ほとば)しるにちがいない...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
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