...予言の如きは世界を迷わすものである」と批難する人が多い由を耳にする...
石原莞爾 「最終戦争論」
...ところで、この六境をまた「六塵」ともいうことがありますが、この場合、「塵」とは、ものを穢(けが)すという意味で、私たちの浄(きよ)らかな心を汚(よご)し、迷わすものは、つまりこの外からくる色と声と香と味と触と法とであるから、「六境(きょう)」をまた「六塵(じん)」ともいうのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...女人はどうしてもお前を迷わす事が出来なかったのだ...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...女で女を迷わすこと出来る思うと...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...そりゃ悪魔の畜生が迷わすんだぜ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...迷信とは少し事変るがいわゆるゴシップの人を迷わす例がある...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...あれほど恩になった沢次が自分を路頭に迷わすような事をしたのもやはり不思議だといわなければならない...
永井荷風 「雪解」
...ラほんにいとしや女どもおいらを迷わすその毒はオルヒラさんをも酔わすだろ娘たちぁどこへ行くロン...
中里介山 「大菩薩峠」
...一生懸命になればなるほどあの人形には見るほどの男を迷わす不思議な妖気があったのでしょう...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...黒ずんだぼろぼろの壁掛け――の人を迷わすような影響によるものだと無理に信じようとした...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...耳よりも心を迷わする...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...お前達は男をも女をも迷わすのだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...そは我らを迷わすのみならず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人を騙(だま)し迷わすだけとして...
柳田国男 「山の人生」
...人を迷わすように仕組まれているものとしか考えられませぬ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...しかしこの上僕を迷わすことは御免してくれ...
横光利一 「上海」
...あなたを迷わす人情があるという理窟になりますぜ」「あるだろうじゃないか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そ様(さま)の迷わする「なるほど...
吉川英治 「宮本武蔵」
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