...これは碧梧桐(へきごとう)が常に新を欲して踏み迷うた感があるのを残念に思って言った言葉である...
高浜虚子 「俳句への道」
...先(せん)のうち自家でお前がこしらえたほど味は良くなかったけれど久しぶりに女気がそこらに立ち迷うていて...
近松秋江 「うつり香」
...其れから一週間彼は何処(どこ)を如何(どう)迷うて歩いたか...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...夜は大楼の音頭(おんど)の色香(いろか)の艶(えん)なるに迷うて...
中里介山 「大菩薩峠」
...福村があわて迷うててんてこ舞をしているのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...鳴海は一瞬間迷うともなく躊躇(ためら)う暇に...
野村胡堂 「悪人の娘」
...路頭に迷うことは判り切っております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...又迷うかも知れない」拒絶されなかったので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...川筋に離れては路に迷うが故に...
柳田国男 「峠に関する二、三の考察」
...別に新たに設けてやらなければ迷うのが当然だ...
柳田国男 「雪国の春」
...迷うことはないと思ったが...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...みな迷うのももっともね...
横光利一 「旅愁」
...なに迷うことがあろう...
吉川英治 「黒田如水」
...足利とんぼが血迷うて...
吉川英治 「私本太平記」
...身ひとつの去就に迷うなどとは...
吉川英治 「私本太平記」
...迷うばかりで荘(むら)の外へは抜け出られませんぞ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...くれぐれ、人欲に迷うなよ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...子ゆえに迷う夜の鶴という諺(ことわざ)どおり...
吉川英治 「平の将門」
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