...万一路頭に迷うような事がありましては...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...一般の読者はいずれが正しいやら大いに迷うごとき傾きもあるゆえ...
丘浅次郎 「進化論と衛生」
...かくてまたこのすべてのうち最も確実で最も明証的であると私の主張する認識においてさえ踏み迷うことがないように...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...しかし去就に迷うほどのことでもなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...貴女(あんた)の年頃にはとかく気が迷うもんですからね...
徳田秋声 「縮図」
...色彩について極めて多情な彼(かれ)は答に迷うた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その間に立ち迷うて見えます...
中里介山 「大菩薩峠」
...路頭に迷うような騒ぎでてんてこ舞をしていやがる...
中里介山 「大菩薩峠」
...道に踏み迷うてこれへまいりました」面(おもて)を伏せて柔順(すなお)に答えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...婦人たちが泣き叫んで逃げ迷うのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょっと判断に迷う場合がしばしばある...
中谷宇吉郎 「雪の化石2」
...あっちと迷い続けに迷うてくる...
夏目漱石 「虞美人草」
...青鷺の立ち迷う沼沢の多かったむかしにくらべ...
室生犀星 「後の日の童子」
...今申上げましたような事情で路頭に迷うておりますのを...
夢野久作 「恐ろしい東京」
...眩(まぶ)しい雪道を踏迷うか...
夢野久作 「眼を開く」
...「われ三十路半ばにして道に踏み迷う...
横光利一 「旅愁」
...……迷うまでもないことよ...
吉川英治 「黒田如水」
...銀五郎が両手をついてお願い申します」「……さて何としたものやら?」「なに迷うことがございましょう...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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