...木村はなんといい出したものか迷う様子で...
有島武郎 「或る女」
...長い間迷うて来た...
石川啄木 「弓町より」
...私の方はまだ夢うつつの境迷うてた時分...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...かえって題目の取捨に迷う...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ判断に迷うばかりでなく...
夏目漱石 「こころ」
...家祿を没収されて幾百千人の家臣は路頭に迷うことでしょう...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...その女房子供も路頭に迷うことであろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「そう聞くと、私も迷うが、いずれにしても、そのままには相成るまい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夢現(ゆめうつつ)の境に迷うように見えたことも有ッた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...いかでかこの人に会わずしてはやみなんと思い迷うて焦(こが)れ死んだと見ゆ...
南方熊楠 「十二支考」
...さきには「よろよろの理性」「さ迷う理性」raison errante とも言っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...さあ大変だと大勢の人々が逃げ迷う間(ま)もなく...
夢野久作 「白髪小僧」
...なにを今になって迷うか...
吉川英治 「三国志」
...あわれやもう血迷うたな」「それは佐々木氏...
吉川英治 「私本太平記」
...「こういう時に迷うていたら限(き)りもあるまい...
吉川英治 「新書太閤記」
...道にでも迷うてか...
吉川英治 「親鸞」
...その取捨に迷うなどは...
吉川英治 「随筆 新平家」
...路頭に迷うよりは動かぬがましじゃろう」と...
吉川英治 「源頼朝」
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