...呪文の最後には「六道の辻に迷うなよ」という不気味な一句があった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...小ツルは迷うことなくそれを磯吉にまわした...
壺井栄 「二十四の瞳」
...いかなる人も女に迷うと人間が変ります...
中里介山 「大菩薩峠」
...ことによると女の方が迷うかも知れません...
中里介山 「大菩薩峠」
...悲しい面(かお)をして立ち迷うよりほかになくなっているのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...王は迷う...
夏目漱石 「薤露行」
...それに迷うのだと説明しました...
夏目漱石 「こころ」
...鳴海は一瞬間迷うともなく躊躇(ためら)う暇に...
野村胡堂 「悪人の娘」
...軽蔑しつつ迷うというは...
二葉亭四迷 「浮雲」
...森蔭の径や川のほとりをさ迷うとして...
牧野信一 「痩身記」
...極地のほとりに迷ううす青とうす紅の火焔の歌...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「浅瀬に洗う女」
...ひとりでに子供の迷うている町が判るといわれている苔蒸したこの墓碑は...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...道を迷うて山の奥に入り人の住みそうにもない谷底に...
柳田国男 「山の人生」
...只その声の為(す)る方に迷い迷うて...
夢野久作 「白髪小僧」
...帝はただ迷うばかりだった...
吉川英治 「三国志」
...その取捨に迷うなどは...
吉川英治 「随筆 新平家」
...道に迷う心配もなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「懦夫(だふ)! 何を迷う」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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