...」「血迷うな...
泉鏡花 「婦系図」
...唯其方(そっち)の方に迷うていた...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...負けていよいよ血迷うばかりで...
中里介山 「大菩薩峠」
...靨(えくぼ)に寄ろうか崩れようかと迷う姿で...
夏目漱石 「行人」
...怕れから怕れへと踏み迷うたわけではあるが...
牧野信一 「書斎を棄てゝ」
...そなたのうつくしい姿に迷うて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...批評に迷う事もないであろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...別に新たに設けてやらなければ迷うのが当然だ...
柳田国男 「雪国の春」
...道に迷うなどとは御軽率もはなはだしい」と重太夫は叱った...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...岩の間の淀みに迷う鱒や小魚を...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...八月六日日本へ帰る道をアメリカにしようかソビエットにしようかと迷う...
横光利一 「欧洲紀行」
...行くての道を思い迷う様子でありました...
吉川英治 「江戸三国志」
...血迷うて何しにきたかなどと...
吉川英治 「三国志」
...ゆくすえ再び名聞や利欲の争いに踏み迷うなよ...
吉川英治 「私本太平記」
...その取捨に迷うなどは...
吉川英治 「随筆 新平家」
...なにを血迷うているか...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...……さすがは女笛師の家だけあって、たいそう種々(いろいろ)な笛が蒐(あつ)めてあるな」室内に立った羅門塔十郎の第一歩は、迷うことなく、すぐに床脇の棚へ向ってすすんでいた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...そのために常人の判断に迷うような伝説が生じたのであるということが...
和辻哲郎 「巨椋池の蓮」
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