...朽(く)ち葉(ば)のくさみを持った煙(けむり)はいよいよ立ち迷(まよ)うのである...
伊藤左千夫 「告げ人」
...琉球処分は実に迷児を父母の膝下(しっか)に連れて帰ったようなものであります...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...迷信(めいしん)非迷信(ひめいしん)に關(かゝは)らず...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...帰路迷う...
関寛 「関牧塲創業記事」
...内心伝染病の患者などを引き受けるのは迷惑なのではないか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「人間はある意味に於て迷信の動物といえるかも知れません――事実ドコまでが迷信でドコまでが正信(しょうしん)だか人間の力でわかったものではありますまい」とまた一人がいう...
中里介山 「山道」
...然し僕はどれを出すかに迷ふし...
中原中也 「詩集 浚渫船」
...人のうちへ案内も乞わずにつかつか這入(はい)り込むところは迷惑のようだが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...かへつて御迷惑になるだらうと云ふので...
林芙美子 「風媒」
...何処(どこ)へ行くのか迷ってはいなかった...
原民喜 「鎮魂歌」
...すっかり迷信家になって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ちょうど恋愛の情念がそのいつくしむ人にもろもろの美や愛嬌を貸し、恋に迷った者に、狂った判断によってその愛する人を、それがあるとは別様に・実際よりも完全に・思わせるのと同じである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一層の昏迷に陥(おとしい)れている...
夢野久作 「少女地獄」
...昔ながらの迷信をいよいよ薄黒く...
夢野久作 「塵」
...かえって迷惑」「はっ...
吉川英治 「私本太平記」
...間道に立ち迷って...
吉川英治 「私本太平記」
...きついご迷惑をかけまして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...あまり迷いもせずにやっとめざす...
若杉鳥子 「独り旅」
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