...迷路の様に折れ曲った建物のこととて急には見当がつかぬ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...子猫が迷い込んで来たことがあったような記憶がある...
寺田寅彦 「柿の種」
...千人針は迷信だから宜しく某々神社のお札に代えよ...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...金なんかに迷わされはしない...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...わたくしの御迷惑を掛けた事は...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...それを聞いていささか迷惑げに...
中里介山 「大菩薩峠」
...迷惑にならないようにはじめからできているかとも思える...
夏目漱石 「三四郎」
...「うむそれそれ」と迷亭先生が煙管(きせる)で膝頭(ひざがしら)を叩(たた)く...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...迷える人民の多数から受けいれられたように見えた...
蜷川新 「天皇」
...わたしはわたしに迷はされてはいけなかつたのだ...
原民喜 「鎮魂歌」
...その動揺の一線が迷うことなくおもむろに進行し来たるをみれば...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...みんな二匹の方を見て、「おや、おや、迷ひ猫だ...
村山籌子 「お猫さん」
...迷惑さうに顔を顰めた...
牧野信一 「鏡地獄」
...通というものは要するにその道のガクヤ話や癖や迷信や伝統を知り...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...汝いずこにさ迷いゆくや...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...迷いに迷いぬいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...長居は迷惑と察しられて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...詩箋(しせん)を持って、文八は、門のそとへ出たが、貼ったほうがいいか、また要(い)らざることか、なお迷っていた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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