...惶(あわただ)しく迷路の彼方へ遠ざかって行った...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...迷路のことですから...
江戸川乱歩 「大金塊」
...歌もあらでここに迷ひ居らば...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...自分にだけそうッと教(お)せてくれたら迷惑かかるようなことせえへんいうて...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...じゃもう帰りますから……種々(いろいろ)御迷惑を掛けました...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...放して!」そして彼は昏迷した眼付で室の中を眺め廻した...
豊島与志雄 「蘇生」
...――二郎さん御迷惑でしたろうこんな厭(いや)な話を聞かせて...
夏目漱石 「行人」
...たびたびぼくに迷惑をかけて...
夏目漱石 「三四郎」
...研究する価値があると見えますな」と迷亭はすまして冷かす...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...右之助はフトあのお園という女に迷い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この(迷信的)仮説がひとたび除かれれば...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...朝から晩まで大迷惑しているものですから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...ズブズブの沼地に迷い込み...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...小川は迷惑だが、もうこうなれば為方(しかた)がないので、諦念(あきら)めて話させると云う様子で、上さんの注ぐ酒を飲んでいる...
森鴎外 「鼠坂」
...己が迷子(まいご)になっているのだなんぞと云うなよ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...多くの衆生は永(とこしな)えの迷路に彷徨(さまよ)うであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...人類の苦悩迷妄を救うべき一大寺の建立(こんりゅう)を思い立ったものであると...
吉川英治 「私本太平記」
...それがもしあなたの御迷惑(ごめいわく)になるとでも仰有(おつしや)るなら...
若杉鳥子 「彼女こゝに眠る」
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