...一生の述作皆人間終極の幸福を予言する点に於(おい)て一致し「アソランドオ」絶筆の結句に至るまで...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...之れを述作したる詩人が...
高木敏雄 「比較神話学」
...これは多くはシナで述作せられたものがシナには殆どなくなった...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...元来学校三軒懸持ちの、多数の来客接待の、自由に修学の、文学的述作の、と色々やるのはちと無理の至かと被考候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...その頃文学小説の出版としいへば殆ど春陽堂一手の専門にて作家は紅葉(こうよう)露伴(ろはん)の門下たるにあらずんば殆どその述作を公(おおやけ)にするの道なかりしかば...
永井荷風 「書かでもの記」
...「安然は伝教大師の系族なり、長ずるに及び、聡敏(そうびん)人に邁(すぐ)れ、早く叡山に上り、慈覚大師に就いて顕密の二教を学びてその秘奥(ひあう)を極む、又、花山の辺昭に就いて胎蔵法を受く、博(ひろ)く経論に渉猟(せふれふ)し、百家に馳聘(ちへい)して、その述作する所、大教を補弼(ほひつ)す、所謂(いはゆる)『教時問答』『菩提心義』『悉曇蔵』『大悉曇草』等なり、その『教時問答』は一仏一処一教を立て、三世十方一切仏教を判摂す、顕密を錯綜(さくそう)し、諸宗を泛淙(はんそう)す、台密の者、法を之に取る、その『悉曇草』は深く梵学(ぼんがく)の奥旨(あうし)を得たり...
中里介山 「大菩薩峠」
...昔(むか)しの人の述作した精神と...
夏目漱石 「作物の批評」
...おのずからこの目的に叶(かな)うような述作をやる人を art for art 派の芸術家と云いたいと思います...
夏目漱石 「創作家の態度」
...述作にとりかからずに...
夏目漱石 「創作家の態度」
...社の方では私に私本位の下に述作する事を大体の上で許してくれつつある...
夏目漱石 「道楽と職業」
...直接世間を相手にする芸術家に至ってはもしその述作なり製作がどこか社会の一部に反響を起して...
夏目漱石 「道楽と職業」
...「額の男」を通讀して其の批評を書くつもりの余にも述作上にあらはれたる如是閑とは如何なる人で...
夏目漱石 「「額の男」を讀む」
...現代の文士が述作の上において要求する所のものは...
夏目漱石 「文芸委員は何をするか」
...現代の文士が述作の上において最も要求する所のものはそれらではない...
夏目漱石 「文芸委員は何をするか」
...ポアンカレの述作は...
宮本百合子 「科学の常識のため」
...また抽斎をして力を述作に肆(ほしいまま)にせしむるに至らなかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...彼が述作以上に加うることを得なかったのである...
柳田国男 「雪国の春」
...私は芸術上の述作を読む場合にも芸術的趣味の勝(まさ)ったものよりは生活的実感の勝ったものを余計に好むようになった...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
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