...末は励ますように述べ立てるのです...
芥川龍之介 「妖婆」
...かねがねサーシャから聞いていることをそのままに述べ立てる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...真偽とりまぜて述べ立てる...
豊島与志雄 「「沈黙」の話」
...何もこと新しく述べ立てるまでもない...
中谷宇吉郎 「科学と国境」
...これは今さら述べ立てるまでもない...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...元来西班牙(スペイン)の広大な領土は宣教師(ばてれん)を手先に使つて侵略したものだと実(まこと)しやかに述べ立てる西班牙人があり...
長與善郎 「青銅の基督」
...どうかしますから」ともじもじ述べ立てると...
夏目漱石 「坑夫」
...すると門番が敲くは敲くはと云いながら出て来て酔漢の管(くだ)を捲(ま)くようなたわいもない事を呂律(ろれつ)の廻らぬ調子で述べ立てる...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...其意味を面倒に述べ立てるのは大袈裟(おほげさ)だから止(よ)しますが...
夏目漱石 「『傳説の時代』序」
...逐一(ちくいち)を述べ立てると先方の女は笑いながら...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...愚(ぐ)な事を長たらしく述べ立てるから...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...心そのものの修業をするのだから」とせんだって哲学者から承わった通りを自説のように述べ立てる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...何をやり出すかわかりません」申松は舌を振るつて述べ立てるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...クド/\と述べ立てる必要の無い事であらう...
葉山嘉樹 「遺言文学」
...かうした經緯(いきさつ)を細々述べ立てることは...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それを一つ一つ述べ立てることは...
柳田国男 「木綿以前の事」
...目を三角にして興に乗じ述べ立てる珍談に高座以上の面白さ...
山本笑月 「明治世相百話」
...ここで述べ立てるよりは...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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