...天性奸智(かんち)に富んだ釈迦は...
芥川龍之介 「おぎん」
...「じゃ莫迦(ばか)の樹と云う樹なのね...
芥川龍之介 「点鬼簿」
...あの王子も大莫迦(おおばか)じゃないか?第二の盗人 しっ! 壁に耳あり...
芥川龍之介 「三つの宝」
...莫迦(ばか)か嘘(うそ)つきかだとも信じていた...
芥川龍之介 「保吉の手帳から」
...実に莫迦らしい真似をしながらも...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それがこの上もなく莫迦げているという印象を受ける...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...今夜の十時にするといって呉れ」「莫迦(ばか)に遅いじゃないかネ...
海野十三 「疑問の金塊」
...それにしても、米軍の攻撃は、莫迦(ばか)に、ゆっくりしているじゃないか」彼は、裏口へ遁(に)げようとしては、不審の面持(おももち)で耳を澄した...
海野十三 「空襲葬送曲」
...自分の陥つてゐる莫迦莫迦しく苦しみ甲斐のない泥沼から脱け出たかつた...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...北東部には遥かに田園の風景が開け、北方には伊吹山、東方へかけて、霊仙山、鈴ヶ岳、竜ヶ岳、釈迦ヶ岳、御在所山等、滋賀、三重両県境の山山が望まれる...
外村繁 「澪標」
...蛇瀑(じゃばく)の上には倶利迦羅(くりから)の剣を抱いた青銅の蛇(じゃ)が外道降伏(げどうごうぶく)の相を表わしている...
中里介山 「大菩薩峠」
...私も其の莫迦(ばか)げた依頼を引受けない訳に行かなかった...
中島敦 「南島譚」
...目の見えぬ莫迦者(ばかもの)だつたのだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その場を過ぎれば莫迦/\しい悪戯で笑へもしなかつたが...
牧野信一 「女に臆病な男」
...私はそんな莫迦気たことを切りにうとうとと思ひつゞけてゐた...
牧野信一 「痴想」
...このまくらにおいては断見の論という一種の唯物論を見事に覆(くつが)えした釈迦の話から神経病の存在...
正岡容 「我が圓朝研究」
...莫迦(ばか)……止まってるんだぞ……』源吉は...
蘭郁二郎 「鉄路」
...」「釈迦や阿弥陀よりも前にあったのか...
和辻哲郎 「鎖国」
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