...「何事かひそひそ囁き交したる後」莫迦莫迦しさをも承知した上...
芥川龍之介 「久米正雄」
...ほつと一息ついたものは実際将来の釈迦無二仏(しやかむにぶつ)だつたか...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...お神楽堂の上の莫迦のような身ぶりだとか...
芥川龍之介 「ひょっとこ」
...どうして智惠子樣(さん)を誘つて上げなかつたの?』『莫迦(ばか)な!』『あら...
石川啄木 「鳥影」
...僕たちの尊い青春を形なしにされてしまうなんて莫迦莫迦(ばかばか)しいじゃないか...
海野十三 「宇宙尖兵」
...莫迦(ばか)に僕の拾った時計は狂っていますね...
海野十三 「深夜の市長」
...あのときは頭がどうかしていたのじゃないかネ」「莫迦(ばか)を云っちゃいかん...
海野十三 「地球盗難」
...「私の兄の兄宇迦斯(えうかし)は...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...自分の陥つてゐる莫迦莫迦しく苦しみ甲斐のない泥沼から脱け出たかつた...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...摩耶(まや)の谷間(たにま)にほろほろと頻迦(びんが)の鳥(とり)の声きけば悉多太子(しつたたいし)も泣きたまふ...
竹久夢二 「どんたく」
...しかし何としてもこれは信ずべくあまりにも莫迦莫迦しい限りであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...莫迦なことをべらべらしゃべるのは...
久生十蘭 「魔都」
...この痛みを治して呉れゝば千金も惜まない! 釈迦よりも孔子よりもキリストよりも慈悲深い神よ...
牧野信一 「朝」
...此の思想は釋迦の出世以前からありまして...
松本文三郎 「印度の聖人」
...また竜王身光り憂流迦(うるか)といい...
南方熊楠 「十二支考」
...お釋迦さんでも孔子でもこの問題は出來なかつたことでありますから...
吉川英治 「折々の記」
...なに?」莫迦(ばか)な! ――と...
吉川英治 「新書太閤記」
...釈迦仏はその模範であるが...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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