...こんな莫迦げた苦しみをするのだらうとも思つた...
芥川龍之介 「酒虫」
...釈迦如来は勿論三界六道(さんがいろくどう)の教主(きょうしゅ)...
芥川龍之介 「尼提」
...牛乳車の癖に莫迦(ばか)にスピードを出していますよ」「五十哩(マイル)は出していますよ」運転手が云った...
海野十三 「空襲葬送曲」
...これは考えすぎてたいへん莫迦をみたようなものであった...
海野十三 「三人の双生児」
...それは実に莫迦(ばか)げた腹立たしいことだけれど...
海野十三 「不思議なる空間断層」
...だから孔子や釈迦や基督(キリスト)の顔がどんなに美しいものであったかという事だけは想像が出来る...
高村光太郎 「顔」
...しかし何としてもこれは信ずべくあまりにも莫迦莫迦しい限りであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...ともかくこういう莫迦(ばか)げたことを考えるような性質の皇帝ですから...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...ちょっと見ると莫迦に有望なだけ...
谷譲次 「踊る地平線」
...釈迦(しやか)の大悲や...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...「そんな莫迦(ばか)なことがあるもんで...
徳田秋声 「足迹」
...莫迦莫迦(ばかばか)しい...
西尾正 「陳情書」
...お釋迦が三味ひく世は知らず人の聞え少しは憚かられて...
樋口一葉 「たけくらべ」
...その莫迦げた空想にすぐ自分で氣がついて...
堀辰雄 「聖家族」
...若年の時真言宗の金剛界曼陀羅を見ても何の事か分らず、在英中土宜法竜僧正から『曼荼羅私鈔』を受け読み噛(かじ)ると、塔中(たっちゅう)三十七尊を記せる内、阿(あしゅく)、宝生、無量寿、不空成就(ふくうじょうじゅ)の四仏が嬉(け)鬘(まん)歌(か)舞(ぶ)の四菩薩を流出して大日如来を供養し(内四供養(うちのしくよう))、大日如来件(くだん)の四仏を供養せんとて香(こう)華(げ)燈(とう)塗(ず)の四菩薩を流出す(外四供養(そとのしくよう))、塗(ず)とは、〈不空成就仏、塗香を以て供養す、釈迦穢土に出で、衆生を利益せんと、濁乱の境界に親近す、故に塗香を以て穢濁を清む、この故に塗香を以て供養するなり〉とあった...
南方熊楠 「十二支考」
...滑稽じみて莫迦(ばか)らしかった...
「鏡の中の月」
...金をかけることの莫迦らしさを知っていたから...
矢田津世子 「凍雲」
...――まったく今の調子じゃ解らねエぞ……」「莫迦いえ!」突然...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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