例文・使い方一覧でみる「返」の意味

...渠はかの女（ぢよ）があとから進んで來るのを返り見た... 渠はかの女があとから進んで來るのを返り見たの読み方
岩野泡鳴「泡鳴五部作」

...その返事によつては... その返事によつてはの読み方
薄田泣菫「茶話」

...病人は繰り返し私に頼む頼むと... 病人は繰り返し私に頼む頼むとの読み方
高村光雲「幕末維新懐古談」

...反（そ）り返った長い鼻をし... 反り返った長い鼻をしの読み方
ロマン・ローラン　Romain Rolland 豊島与志雄訳「ジャン・クリストフ」

...八五郎はまた深川へ取つて返しました... 八五郎はまた深川へ取つて返しましたの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...いかにも書く事がなくて困ったような手つきで姑への返事を書き出した...
堀辰雄「菜穂子」

...其は改（あらた）めて唯今（ただいま）返上（へんじやう）する... 其は改めて唯今返上するの読み方
三島霜川「平民の娘」

...』氣のない返事をしたまゝ... 』氣のない返事をしたまゝの読み方
水野仙子「神樂阪の半襟」

...コツが有るもんですね……（中止して手をはたきながら少し上気した顔で百姓を振返ると...
三好十郎「おりき」

...いく返り露けき春をすぐしきて花の紐（ひも）とく折に逢（あ）ふらんと歌った源中将は杯を頭中将にさした... いく返り露けき春をすぐしきて花の紐とく折に逢ふらんと歌った源中将は杯を頭中将にさしたの読み方
紫式部與謝野晶子訳「源氏物語」

...そのとき彼は幾度も繰り返して... そのとき彼は幾度も繰り返しての読み方
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ　Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳「モンテーニュ随想録」

...と茂次はくり返し... と茂次はくり返しの読み方
山本周五郎「ちいさこべ」

...先夜、君が、エバタ氏の所へ行つた留守、引き返へして、君ちやんに逢ひに行つたのは他でもない君ちやんの意志をききたかつたのだ...
横光利一「書翰」

...引っ返してゆく又太郎を追って... 引っ返してゆく又太郎を追っての読み方
吉川英治「私本太平記」

...とり返しはつかん」「大人（たいじん）... とり返しはつかん」「大人の読み方
吉川英治「新・水滸伝」

...彼女は返事をしなかった... 彼女は返事をしなかったの読み方
蘭郁二郎「鱗粉」

...その返事を待つ間... その返事を待つ間の読み方
モーリス・ルプラン菊池寛訳「奇巌城」

...引返すことが出来ずそのままあの長いアマゾン河を河口まで下って行くという大旅行をやった...
和辻哲郎「鎖国」

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