...馴々(なれなれ)しく近状を尋ねかけた...
芥川龍之介 「妙な話」
...東都文壇の近状を談話して呉れろといふことや...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...友に近状を述べて...
種田山頭火 「行乞記」
...(明治四十年十月二十五日『東京朝日新聞』)二十五火星の近状今年の夏...
寺田寅彦 「話の種」
...侯の近状果して斯くの如しとせば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...新撰組の近状を知ることに於て田中以上だろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分に最も密接の関係のある文壇の近状に徴(ちょう)して...
夏目漱石 「文芸委員は何をするか」
...博士の近状について何ら知るところがなく...
平林初之輔 「作家としての小酒井博士」
...叙子規子近状...
正岡子規 「病牀六尺」
...歐洲の近状如何などといふ取とめも無い大きな質問をされては堪らないと思つた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...くれ/″\も吾兄御近状にても御もらし可被下候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...翁は日本の詩壇の近状を問ひ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...長春の近状に就ていろいろのお話を聞く事が出来た...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...中国の一田舎に過ぎない御着(ごちゃく)の近状から黒田家と小寺家との関係にいたるまで...
吉川英治 「黒田如水」
...水分(みくまり)の楠木家の近状をただしたものと思われる...
吉川英治 「私本太平記」
...都の近状やらまた大塔ノ宮のご消息などうかがっても」「何か...
吉川英治 「私本太平記」
...運のいい男だよ」と、藤吉郎の近状を、そんな程度に伝えて帰った...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかし、こっちで独り角力(ずもう)を取っているまに、幸村は、自分を通して、細川家の意志なり、近状なりを、雑談の端からでも、嗅(か)ぎ取っているかも知れない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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