...彼は絶えず手紙を書いては彼の近状を報告してよこした...
芥川龍之介 「彼」
...馴々(なれなれ)しく近状を尋ねかけた...
芥川龍之介 「妙な話」
...先ず主人を呼で二氏の近状を問う...
宇田川文海 「松の操美人の生埋」
...近状を聞かして貰ったら...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...友に近状を述べて...
種田山頭火 「行乞記」
...耳にするその近状はいづれも面白からぬ事ばかりで...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...豈衆議院の近状に非ずや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その家の下女(げじょ)に行逢(ゆきあ)いて近状を聞き...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...博士の近状について何ら知るところがなく...
平林初之輔 「作家としての小酒井博士」
...日本の文壇の近状など――と云って...
前田河広一郎 「ニュー・ヨーク 『青春の自画像』より」
...叙子規子近状...
正岡子規 「病牀六尺」
...歐洲の近状如何などといふ取とめも無い大きな質問をされては堪らないと思つた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...宮の御近状にも注意を怠らなかったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御近状も審承(しんしよう)大慶仕候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...長春の近状に就ていろいろのお話を聞く事が出来た...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...呂布の近状であった...
吉川英治 「三国志」
...「三河の近状は?」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...ふたりは、秀吉の意を帯して、長浜の城に在る母堂と夫人を見舞い、留守の近状を、つぶさにまた、秀吉の老母と寧子(ねね)夫人から言伝(ことづ)かって来たのであった...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??