...最近来た新しいレストランに行ってみたい...
...近来の出来事について話し合おう...
...近来の天気予報によると、週末は雨が降るそうだ...
...ファッションの近来のトレンドは何だろう?...
...近来は新型コロナウイルスの流行が心配されている...
...近来娼婦型(しやうふけい)の女人(によにん)増加せるを如何(いかに)思ふ乎(か)と...
芥川龍之介 「娼婦美と冒険」
...それは恐らくは近来の造語「生活者」に対する意味を持つてゐるのであらう...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...近来、回向院卵塔場(らんとうば)辺りへ、白衣をまといたる年若き女の亡霊姿を現出することありとて、近傍の居住者、尾に鰭(ひれ)をつけて風説するにぞ、夜更けには同院境内を通行するもの一人もなかりしが、境内居住者、掛け茶屋の主人某なるもの、一両日前の夜、二ツ目辺りよりの帰途、いまだようやく九時半ごろなりければ、かの幽霊の出ずる時刻にはよほど早し、表門へ迂回(うかい)するも面倒なれば近道をとらんと、松坂町一丁目横町裏門を入り、今しも本堂側を横切らんとしたるとき、鼠(ねずみ)小僧墓所石構えの裏手に当たり、女の泣く声聞こえけるに、不審を起こし恐る恐る星の光にすかしてうかがい見れば、このごろの人の噂(うわさ)にたがわぬ幽霊なりしかば、さては十万八千の焼死人中、今に成仏せぬやからありと見えたりなど考えつつ、身を縮めてその場を逃げ去り、観音堂際なる同業者某方へ駆け込みて、ありし次第を告げ、幽霊なれば別に子細もなきことながら、万一自殺者などにもあらんには、明日の厄介面倒なり、いかがはせんとためらうところへ、同院台所男、足音高く通り掛かるを呼び止め、今みてきたれることを語りたるに、寺男はなにげなくうなずきつつ提灯(ちょうちん)携え、本堂南方、鼠小僧の墓所辺りを見回り、ほどなく某方に立ち戻り、「みなさん御安心なさい、幽霊は幽霊なるが、生きた、しかも年若の男女二人にて、連れの女が酒に酔い過ぎて歩行もできぬ始末に、男が介抱しておったのだ...
井上円了 「おばけの正体」
...近来社会一般の人心は漸(ようや)く教育を重んじ且つその事業に心を傾くる様になって来たから...
大隈重信 「東洋学人を懐う」
...こんなに苦しんだことは近来にないことだ...
種田山頭火 「行乞記」
...食パンが近来飲みすぎ食べすぎの胃腸をとゝのへてくれるとは...
種田山頭火 「其中日記」
...近来にない朝起だつたさうな...
種田山頭火 「其中日記」
...近来の論壇を見たならばけだし思半ばに過ぐるものがあろうと思う...
津田左右吉 「流れ行く歴史の動力」
...有野村まで」「有野村へ?……外は近来(ちかごろ)の大雪であるらしいのに」「雪が降りましょうとも雨が降りましょうとも...
中里介山 「大菩薩峠」
...そう考えると、俺は近来にない、ほのぼのとした心嬉しさを、反芻して味わうのだった...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...一(ひと)つは近来持ち上(あが)つた結婚問題を避(さ)けるに都合が好(い)いとも考へた...
夏目漱石 「それから」
...しかし近来はさういつた意向さへあまり見られなくなつた...
野上豊一郎 「演出」
...近来、酒乱の傾向があり、泥酔中の記憶は、ほとんど喪失するようになっていた...
火野葦平 「花と龍」
...こんなくさったもの近来稀なり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...貞操と鼻――悪魔式鼻の表現(十一)近来「男子の姦通罪を認めよ」とか「認めるな」とかいう問題が次第に八釜(やかま)しくなって...
夢野久作 「鼻の表現」
...近来の物理学の全趨勢そのものの容態の傾きが...
横光利一 「旅愁」
...これまでの消極的な、事勿(ことなか)れ主義一方では、鎌倉の安泰も保持しきれないことを、近来、幕府自体もさとって来ている...
吉川英治 「私本太平記」
...そして近来、武力と威嚇(いかく)をもって掠奪(りゃくだつ)した隣境の土地は、すべてこれを返すべきである...
吉川英治 「新書太閤記」
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