...たつた一人の私の近しいたよりになる人と思つてゐましたのですけれど...
伊藤野枝 「書簡 山田邦子宛」
...」島氏は近しい者の顔を見ると...
薄田泣菫 「茶話」
...近しいともなく近しく思って私のことを心配してくれられていたものと見えます...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...とても近しい者同士のように...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...押しなべてわが身に親しく近しい物ごとを偲びたい気持がわくような時には...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...かつてはたいへん近しいものであったが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...この女とお庄はじきに近しい間(なか)になった...
徳田秋声 「足迹」
...またそれほど近しい親類でもないんですもの...
徳田秋声 「足迹」
...最も近しい相続者に当たる二人の姪(めい)を...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...より近しい気がするのです……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...家の者や近しい親戚の者など皆で...
豊島与志雄 「同胞」
...それから近しい血つづきになっている親戚や姻戚があった...
本庄陸男 「石狩川」
...いかにも近しいやうな言ひ方をしやァがる...
牧野信一 「松竹座を見て(延若のこと)」
...自分もみんなと知り合いのものであるような近しい気がしました...
宮本百合子 「共産党公判を傍聴して」
...それは非常に近しいイトコのことでも考えるように強いもので...
三好十郎 「ゴッホについて」
...去定とはもっとも近しいので...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...赤橋は最も近しい北条血縁の一人なので...
吉川英治 「私本太平記」
...彼女の心に頗る近しい人物だった...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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