...雨樋から撥釣瓶(はねつるべ)にいたる迄...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...今迄は婚期に後(おく)れているからと云って...
谷崎潤一郎 「細雪」
...俺は今迄、この寄宿舎の共同生活が少しも嫌ではなかった...
豊島与志雄 「春」
...詩程ではない迄も...
中原中也 「詩と其の伝統」
...ソクラテスからジイド迄読破することが出来たといふのは...
中原中也 「よもやまの話」
...申す迄もなく、ブラジルで同じ渡航仲間の日本婦人と結婚して二人の男の子まで産れ、六十歳になった藤波金三郎は、恵まれ過ぎるほど恵まれた生活をして居りましたが、「僕の胸の底に、どうしても癒すことの出来ない痛みがあるのだよ、――正直に打(うち)あけると、それは三十何年か前その人あるが故に、ブラジル行を決心した、初恋の女――汽車で一緒に上京した途中、小牛田で不思議な一夜を明かした、お染という恋人のことなんだ」その後お染はどうなったか、ブラジルのコーヒー園に籠った藤波金三郎には知る由(よし)もなく、年と共に、その初恋の思い出が深刻となり、お染への思慕が強烈になって行くのでした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...早く中へ入れるが宜い」平次が立上がる迄もなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「言う迄(まで)もない...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...然し私は勝手に産んだ児に迄恁那生活を強ひる権利はありません...
原田皐月 「獄中の女より男に」
...四景まで夕方迄に書き上げた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...屋井・久保田万太郎・生駒雷遊といふ一座で夜更ける迄...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...今迄のもので役に立つものがあったら何でも使っていゝと言はれる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...近江も昼すぎ迄やらうと...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それは今迄この未知の客に對して素知(そし)らぬ顏をしてゐたのも遠慮からではなく...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...あえて岡本綺堂先生の「世話狂言の嘘」に俟(ま)つ迄もなかろう...
正岡容 「我が圓朝研究」
...殆(ほと)んど二尺(しやく)の高(たか)さに達(たつ)した迄(まで)は...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...今迄のいろんな自分の問題や氣分が...
三好十郎 「肌の匂い」
...東京から巴里(パリイ)へ来る画(ゑ)かきが皆同じ老大家の所許(ばかり)へ集(あつま)るのも気が利(き)かないと思つて少し変つた人の所へ出掛ける迄だ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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