...さりとて時間や体力に無理をして迄...
石川欣一 「可愛い山」
...言ふ迄もなくデヰスやヰルキンスは...
薄田泣菫 「茶話」
...それ迄棕梠の花といふものは...
高浜虚子 「発行所の庭木」
...きょうこの頃の寒さは云う迄もないとして...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...こうしてようよう一匹の鰺をせしめる迄(まで)に五分や十分はかかるのである...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...其れと座蒲團代りの古い布切れとを風呂敷で包み隱したのを抱へて市内電車で巣鴨迄行つた...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...今迄はただ、室の掃除や図書の整頓だけをしていたが、今後は、ほんとの事務員として働きたい...
豊島与志雄 「波多野邸」
...年歯(とし)三十にして初めて自活――それもファニイとその子供迄養う決心をして...
中島敦 「光と風と夢」
...今迄は父(ちゝ)や嫂(あによめ)を相手に...
夏目漱石 「それから」
...行(い)きたい所(ところ)迄(まで)同席(どうせき)して不意(ふい)と下(お)りて仕舞(しま)ふ丈(だけ)であつた...
夏目漱石 「門」
...瓦斯竈(ガスがま)から火(ひ)の出(で)てゐる畫(ゑ)迄(まで)添(そ)へてあつた...
夏目漱石 「門」
...というところへ迄...
宮本百合子 「科学の精神を」
...毎日湿布をしたりしなくてよくなる迄いるつもりです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今迄なすって来た事をそんな風にばかり考えていらっしゃるんだったら...
三好十郎 「好日」
...是迄は無理をして育てて居たけれども...
柳田國男 「どら猫観察記」
...今迄自分の頭に映つて來てゐた樣々な女の美しさを妻のために...
横光利一 「悲しみの代價」
...今朝(けさ)に成つて出立(しゆつたつ)迄時間の余つて居るのを利用して停車場(ステイシヨン)の後(うしろ)の動物園を観た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...無名鍛冶の山浦真雄にあることはいう迄もない...
吉川英治 「山浦清麿」
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