...黒姫山(くろひめやま)の麓を迂回して越後国(えちごのくに)高田に出(い)づ...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...更にその西南方地区より敵主力の背後に七個軍団を迂回して全仏軍を捕捉殲滅せんとするのである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...並んだ屋敷を迂回して...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...精神共に強健なる小供が南洋を迂回して東洋に来り...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...帰るには少し上へのぼって才川の堤防を辿りつつ高地を迂回して行かねばならない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...彼が言うにはアメリカ西部ではコレラは砂地の地域を迂回してカルシウム地区に猛威をふるい...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...更に分れて山下門橋から西に迂回して馬場先門橋の附近で濠に達する...
久生十蘭 「魔都」
...流れがゆるやかに迂回して来る明るい毛欅(ぶな)の林の方を睨んだ...
牧野信一 「繰舟で往く家」
...流れのまゝに大きく迂回して...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...痴鈍な私は幾多の迷路を迂回して今頃ようやく祖国の上に熱愛を捧(ささ)げる一人の日本人となった...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...その間――張済(ちょうさい)と樊稠(はんちゅう)の二将は、道を迂回して、長安へ進んでしまった...
吉川英治 「三国志」
...六里の道を迂回して...
吉川英治 「三国志」
...遠く野へ降りて迂回していた...
吉川英治 「三国志」
...遠く鎌倉を迂回してきた情報より早かったのは当然で...
吉川英治 「私本太平記」
...この古街道(こかいどう)を敵が須磨から迂回してくるものと想定すれば...
吉川英治 「私本太平記」
...陸路を迂回して東坂本へ向って行った...
吉川英治 「私本太平記」
...黒々と搦手(からめて)から市外を遠く迂回して...
吉川英治 「新書太閤記」
...武蔵は、山道を迂回して、敵の頭にあたるこの詩仙堂の上へ出て来たのではあるまいか...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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