...黒姫山(くろひめやま)の麓を迂回して越後国(えちごのくに)高田に出(い)づ...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...更にその西南方地区より敵主力の背後に七個軍団を迂回して全仏軍を捕捉殲滅せんとするのである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...精神共に強健なる小供が南洋を迂回して東洋に来り...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...ぐるりと此の島を大迂回して...
太宰治 「佐渡」
...流れのまゝに大きく迂回して...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...馬車だと迂回して...
牧野信一 「パンアテナイア祭の夢」
...痴鈍な私は幾多の迷路を迂回して今頃ようやく祖国の上に熱愛を捧(ささ)げる一人の日本人となった...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...廟の背後の峰の石段を迂回して頂上に出た...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...遠い道を迂回していたようでありながら...
吉川英治 「三国志」
...六里の道を迂回して...
吉川英治 「三国志」
...厳顔の兵が小路を迂回して現れ...
吉川英治 「三国志」
...探題軍は暗いうちに道を迂回して行って...
吉川英治 「私本太平記」
...もし、それができるくらいなら、東国へ迂回して、すでにわが軍と合流もしていたはずです」「では、ぜひもない...
吉川英治 「私本太平記」
...甲軍の左翼――山県三郎兵衛そのほか約二千は、「敵の柵へかかるな」と、首将山県の指揮を耳にしながら、急に、迂回して、連子橋(れんじばし)の南――敵の柵の断(き)れ目から突進しようと計ったのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...高倉山のうしろを迂回して...
吉川英治 「新書太閤記」
...敵の矢弾の射程距離外を注意ぶかく迂回して...
吉川英治 「新書太閤記」
...武蔵は、山道を迂回して、敵の頭にあたるこの詩仙堂の上へ出て来たのではあるまいか...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...――蛭(ひる)ヶ島(しま)の間道を迂回して襲(よ)せてはどうであろう」と...
吉川英治 「源頼朝」
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