...Uさんのところへ行つて見ては?」武さんはやつと三度目にU先生に辿(たど)り着いた...
芥川龍之介 「素描三題」
...いかなる詭弁(きべん)も拒むことのできない事実の成り行きがそのあるべき道筋を辿(たど)りはじめたからだ...
有島武郎 「宣言一つ」
...さしもに長い竹藪も終りに近いところまで辿りついた...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...はて何が一体そんなにまで幼な子の心を強く捕へたのかと私は心穏かでなく幼な子の視線を辿るといふと...
高見順 「かなしみ」
...やがて旅館に辿りつくと兩氏がゐるので大に心が引立つたわけです...
近松秋江 「初雪」
...辿り着いた先の戸を開けて...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...本当の筋道を辿りそこなうこともあるだろうし...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...丘の中腹の小径を辿ってゆくと...
豊島与志雄 「鳶と柿と鶏」
...江戸つ子の見るものぢやねえ」二人はそんな事を言ひ乍ら神田へ辿りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...長い記憶を辿るまでのことは無い...
平出修 「瘢痕」
...私は辿り着いた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...後からM君が気づかわしそうに辿(たど)る...
別所梅之助 「雪の武石峠」
...ただ一つの訳本でしかも前後六版の変化が辿れるような飜訳をしてみたいと...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...間もなく薬品を用ゐない人と同等の健康さにまで辿る道のりにすぎないわたしの健康は...
室生犀星 「故郷を辞す」
...それでこの線路を辿(たど)って...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...知らず識(し)らずの中(うち)に間違いなく繰り返して辿らせて...
夢野久作 「暗黒公使」
...丘のほうには拙者の友人を廻してあるのだ」河原を辿(たど)って...
吉川英治 「銀河まつり」
...「やれやれようやく辿(たど)り着きました...
吉川英治 「剣の四君子」
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