...この館へ辿(たど)りついて...
芥川龍之介 「芋粥」
...時代的進歩の跡を辿ろうとする...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...どうしても今日のうちに日光まで辿(たど)り着かぬと予定の行路が狂う...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...――冷吉はこんな事を考へ辿りつゝ...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...俺は俺の視線をその黒いゴム管に沿って上方へ辿(たど)らせてゆくと...
高見順 「いやな感じ」
...二人が学校のあの街の方まで辿(たど)りついたのは...
竹久夢二 「誰が・何時・何処で・何をした」
...昔の縁故を辿(たど)って殿下と伯爵の両方へ出入りして...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...レオリスとブゼルは大道を辿(たど)っています……そこで自然の秘密を真底から知ったり...
中里介山 「大菩薩峠」
...「退潮(エッブ・タイド)」百一頁迄漸く辿(たど)りつく...
中島敦 「光と風と夢」
...曲りくねった論理を辿って見て...
中島敦 「狼疾記」
...今度はドーモンの塁砦に辿りついた...
野上豊一郎 「ヴェルダン」
...それを辿って行くと...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...何か遠い記憶を辿(たど)るように天を仰ぎました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...帰るはずのない豊川が東京にいるのも、不縁になったとも聞かない倫子が、ずるずると実家に居据っているのも、なるほど、こういうわけだったのかと勘ぐりかけたが、豊川の同族の娘たちは、系図を辿れば、みな又従兄妹くらいにあたり、とりわけ倫子とは血の関係が濃く、およそめんどうな波風をおこす心配のない間柄であるうえに、豊川の父は心にそまぬ同族結婚をし、氷のように冷やかな夫婦関係をつづけながら、死ぬまで内婚制度を呪っていたという事情がある...
久生十蘭 「川波」
...電気に関する人智の進歩のあとを辿っていることだろう...
宮本百合子 「科学の常識のため」
...生きた仲間達を求めてまだ見ぬ暗黒の深淵へと辿り着こうとし――そこで彼らは何を見つけたのだろうか? これらの粘液に覆われた頭の無い姿から...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...さほど時を移さず我々は広大な五芒星形の遺跡を通り抜け飛行機に辿り着き...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...山の中の一すじ路を三人引っ添うて這う様にして辿った...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索