...それは糸盾(いとだて)を抱えた辻君(つじぎみ)姿の壮(わか)い女であった...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...辻君姿の女にどたりと突きあたった...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...辻君姿の女は其の顔に眼をつけた...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...辻君などに」お岩はお袖の顔をきっと見た...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...三時近くなって、約の如く、大勢来庵、澄君、井君、高君、藤君、そして辻君...
種田山頭火 「松山日記」
...唯の一度われわれの目の前に現われて来るという辻君...
永井荷風 「妾宅」
...辻君(つじぎみ)(パンパン)のホームグラウンドでもある...
野村胡堂 「胡堂百話」
...併(しか)し、兩國から本郷神田への要衝で、人通りは引つきりなしにあり、見附と見附に挾まれて、ろくな辻番もなかつたので、辻君と辻斬には、結構な職場であつたに違ひなく、その地勢を利用して、人を斬ること人參(にんじん)牛蒡(ごばう)の如き惡鬼が、秋から春へと跳梁(てうりやう)し始めたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八条猪熊で辻君を漁ったり...
久生十蘭 「無月物語」
...いわば辻君(つじぎみ)の多く出没する場所で...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...連続的に街上で辻君(つじぎみ)を虐殺(ぎゃくさつ)という言葉は足(た)らない...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...そのうちのひと晩だけ大辻君が前から受け合っていた警視庁の余興に帰らなければならなかった...
正岡容 「わが寄席青春録」
...二カ月後には大辻君は航空事故で惨死した)...
正岡容 「わが寄席青春録」
...弟は二年下で和辻君の友達だったらしい...
柳田国男 「故郷七十年」
...和辻君の叔父春次さんは拙家と同じ医を業とせられ...
柳田国男 「故郷七十年」
...辻君(つじぎみ)・立君(たちぎみ)のキミも同じである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...辻君(つじぎみ)...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...これは和辻君にやろう...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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