...それは糸盾(いとだて)を抱えた辻君(つじぎみ)姿の壮(わか)い女であった...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...辻君姿の女は其の顔に眼をつけた...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...「あなたは姉(あね)さん」辻君姿の女はお岩で...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...わたしも辻君になってはおるものの...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...和辻君などは、もう少し謙譲の徳を養ふ方が好いだらうと思ふ...
田山録弥 「孤独と法身」
...冬の闇夜(やみよ)に悪病を負う辻君(つじぎみ)が人を呼ぶ声の傷(いたま)しさは...
永井荷風 「妾宅」
...唯の一度われわれの目の前に現われて来るという辻君...
永井荷風 「妾宅」
...二度巡り会おうとしても最(も)う会う事の出来ないという神秘なる辻君の事を書いた...
永井荷風 「妾宅」
...わが琴きくは辻君の過行く人を待つ間(ま)なるべし...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...和辻君は、此の部屋の障子に腰のないのは、此の日影の效果を豫想しての小堀遠州の考案ではあるまいか、と云つた...
野上豐一郎 「桂離宮」
...辻君(つじぎみ)が遊泳した...
野村胡堂 「江戸の昔を偲ぶ」
...辻君(つじぎみ)(パンパン)のホームグラウンドでもある...
野村胡堂 「胡堂百話」
...併(しか)し、兩國から本郷神田への要衝で、人通りは引つきりなしにあり、見附と見附に挾まれて、ろくな辻番もなかつたので、辻君と辻斬には、結構な職場であつたに違ひなく、その地勢を利用して、人を斬ること人參(にんじん)牛蒡(ごばう)の如き惡鬼が、秋から春へと跳梁(てうりやう)し始めたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...連続的に街上で辻君(つじぎみ)を虐殺(ぎゃくさつ)という言葉は足(た)らない...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...そのうちのひと晩だけ大辻君が前から受け合っていた警視庁の余興に帰らなければならなかった...
正岡容 「わが寄席青春録」
...二カ月後には大辻君は航空事故で惨死した)...
正岡容 「わが寄席青春録」
...最近学士院で和辻君に聞いてみて...
柳田国男 「故郷七十年」
...夕顔みたいな辻君の顔が...
吉川英治 「私本太平記」
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