...遠く辺陬(へんすう)の地にまで其の余光を分った...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...もちろんこんな辺陬(へんすう)の一小港などが諸君の関心を惹(ひ)いていようとも思われぬ...
橘外男 「生不動」
...こんな辺陬な駅への区間列車なぞはこれでおしまいだったのであろう...
橘外男 「生不動」
...アンデスに源を発するコロラド河がバヒア・ブランカ湾に注ぐ辺陬(へんすう)ボカス・デルトーロの村の海岸に...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...この辺陬(へんすう)ボカス・デルトーロの村へ招ばれてやって来たというのは...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...ボカス・デルトーロの辺陬(へんすう)から世界的な重大発表をするらしいという噂が...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...辺陬(へんすう)熱帯瘴癘(しょうれい)の蛮地であって...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...李と粟飯にも当時の東国の辺陬(へんしう)らしさがあつて宜しい...
中勘助 「府中のけやき」
...そして浮浪の士と辺陬の書生に名と富と権力とを与へた...
永井壮吉 「冬日の窓」
...北備辺陬の山地の郡宰として送つてゐる...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...何処か辺陬の地へ左遷されて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...そこは辺陬(へんすう)に属する場所であり...
細井吉造 「二つの松川」
...杖を引っ張って山坂を越してくるのでげすから」根津から小石川小日向へまでを「山坂」云々はいかにもそのころの辺陬(へんすう)の感じがあらわれていて...
正岡容 「我が圓朝研究」
...それにもかかわらずなお今日に至るまで国の辺陬(へんすう)に住む多くの農民の間に...
柳田国男 「海上の道」
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