...前後(ぜんご)の辨別(わきまへ)もなく...
泉鏡太郎 「一席話」
...右折すれば、間もなく、辨天瀧を得たり...
大町桂月 「冬の榛名山」
...お辨當も、もう、からになつたし、この仕事を早く片づけて、それからすぐに食べ物を搜さなくちやいけない...
太宰治 「お伽草紙」
...わざ/\生一本と汽車辨当を携へての御入来である...
種田山頭火 「其中日記」
...あなたに辨償して貰はなくてはなりません...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...内閣大臣以下腰辨當にて之れを償ひ得可しとの奇論を吐きたる人なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...(十六)辨疑似 今日の漢書藝文志に...
内藤湖南 「支那目録學」
...小(ちひ)さく疊(たゝ)んだ辨慶縞(べんけいじま)の單衣(ひとへ)が出(で)た...
長塚節 「土」
...百の辨證の與件も何にならう...
野上豐一郎 「桂離宮」
...お芳はこの染吉を勘辨してくれるか知ら?――と染吉はそんな事を言つて居りました」「お芳といふのは?」「妻戀坂の荒物屋の娘で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...辨吉は小太刀をよく使ふさうで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...勘辨しねえぞ」喜三郎は重ね/″\のことに腹を据ゑ兼ねて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その後へ入つたのが、あの妾のお辨で、これは面は綺麗だが、至極お目出度い方で、氣性の激しい兄貴は時々お富さんのことを思ひ出すやうでしたが、惚れ拔いて居る癖に、あの女には怖(こは)いところがあるとやらで、近頃は子分共に言ひつけて、訪ねて來ても追つ拂ふやうにして居ました」「お富の荷物がまだ殘つて居るのか」「ガラクタが少しくらゐ殘つて居るかも知れませんが、大した物はない筈で」「お富と別れるとき手切金と言つたやうな纒(まと)まつたものを出したことだらうな」「やつたかも知れませんが、ケチな兄貴のことで、大したことはなかつたでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...武藏坊辨慶ぢやあるまいし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いつしかそれを辨償しようと思つてゐた...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の追憶」
...少しく勘辨せざる可らず...
福澤諭吉 「亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説」
...復辨ずべからざるに至つたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その亞米利加(アメリカ)の人エワレツトが言を引きての辨にいへらく...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
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