...あの悪辣(あくらつ)な人間を以て自他共に許している大井篤夫が...
芥川龍之介 「路上」
...その苛辣な味に心を刺されることが...
豊島与志雄 「反抗」
...修行者の間には悪辣なる大羅漢だが...
中里介山 「大菩薩峠」
...遠藤主膳の辛辣な舌は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...馬鈴薯(じゃがいも)か辣薤(らっきょう)か...
久生十蘭 「生霊」
...ある兵のは濃くて辛辣な味がし...
久生十蘭 「海難記」
...この地区(カルチェ)などは相当辛辣に検索されるにきまっていますから...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...この男の悪辣なわなにかかって苦しんでおられる方が少なくないに相違ありません...
平林初之輔 「悪魔の聖壇」
...国王をアストリアへ帰国させないために、悪辣に、故意に特別列車を転覆させたことは、先刻承知だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...小説に出てくる狡猾(こうかつ)で悪辣(あくらつ)なスパイじゃない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...そのような機会をつかんだ甚兵衛の辛辣な笑いに表現された復讐の対象に...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...辛辣になるに及ばず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...快活と親密とがおのずから彼らの間に招じ入れる辛辣な応酬の類までも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ものその物の中に繊細や辛辣を見出さないと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それにしても英之助のやりかたが悪辣すぎるということを...
山本周五郎 「はたし状」
...なにを射ったんだ」ふじこはまた肩を辣めて...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...とてもあの悪辣(あくらつ)な男にはかなうまい...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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