...「一体どこへ行ったんだ?」「ありゃ僕の――」に辟易(へきえき)した俊助は...
芥川龍之介 「路上」
...其ノ次ハ辟クトレ言ヲ...
小穴隆一 「二つの繪」
...この外に我輩がもっとも敬服しもっとも辟易(へきえき)する所の朋友がまだ一人ある...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...『新小説』は出たが振仮名の妙癡奇林(みょうちきりん)なのには辟易しました...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...葉子が釣革(つりかわ)に垂れ下がりながら先生々々と口癖のように言って何かと話しかけるのに辟易(へきえき)したことだの...
徳田秋声 「仮装人物」
...ただ厳密な論理の煩雑に辟易し又は夫に耐えられない人々か...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...すぐに辟易(へきえき)した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...お滝も少し辟易(へきえき)し...
中里介山 「大菩薩峠」
...辟易(へきえき)して引込んじまいますから」自分がこう云うと...
夏目漱石 「行人」
...しかし道也先生これには毫(ごう)も辟易(へきえき)しなかった...
夏目漱石 「野分」
...我輩の敬服しかつ辟易(へきえき)するベッジパードンは解雇されてしまった...
夏目漱石 「倫敦消息」
...迷亭は敷島の煙くらいで辟易(へきえき)する男ではない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...これは厄介な事をやり始めた者だと少々辟易(へきえき)していると入口の方に浅黄木綿(あさぎもめん)の着物をきた七十ばかりの坊主がぬっと見(あら)われた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...……話になりません」「このぐらいの大きさのダイヤモンドが日本にあるかね」手代は辟易して...
久生十蘭 「魔都」
...さすがの悪味に辟易したのか飲めさうもなく白けたのに...
牧野信一 「五月六日」
...それが二年三年もつづいて惨澹たる憂目を見せられるのに彼女はもう辟易してゐると...
牧野信一 「裸虫抄」
...その猛勢に猟士また虎(ジャグアル)も辟易して木に上りこれを避くる由(フンボルトの『旅行自談』ボーンス文庫本二巻二六九頁...
南方熊楠 「十二支考」
......
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
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