...これも古いものに辟易(へきえき)するならば...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...勘定には辟易(へきえき)しているらしい...
芥川龍之介 「水の三日」
...とかく田舎の年忌(ねんき)とか何とか云うやつは――」野村は前以て辟易(へきえき)を披露(ひろう)するごとく...
芥川龍之介 「路上」
...此(こ)の權幕(けんまく)に辟易(へきえき)して戸口(とぐち)の方(はう)に狼狽(まご/\)出(で)て行(ゆ)く...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...店全体に漂っている悪臭に辟易(へきえき)して...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...螢光燈ランプが輝いたりするのに辟易(へきえき)しているという意味であろうことは...
谷崎潤一郎 「鍵」
...私は少し辟易して...
豊島与志雄 「公孫樹」
...新撰組の兇暴に辟易(へきえき)しきっているこれらの諸藩閥が...
中里介山 「大菩薩峠」
...仕舞には自分ながら辟易した...
夏目漱石 「それから」
...このほかに我輩がもっとも敬服しもっとも辟易(へきえき)するところの朋友がまだ一人ある...
夏目漱石 「倫敦消息」
...さすがの八五郎をも辟易(へきえき)させます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...流石(さすが)の乱暴書生も是(こ)れには辟易(へきえき)して迚(とて)も居られない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...竜をして遂(つい)に辟易(へきえき)せしめぬ...
福田英子 「妾の半生涯」
...しかし岡は凡そそんなことに辟易するやうな人物ではなくて...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...さう祖母からきつぱりと承諾されると私は自分のさみしい了見を見透されたやうで辟易したが...
牧野信一 「祖母の教訓」
...爾時(そのとき)辟支仏(へきしぶつ)あって城下に来りしを...
南方熊楠 「十二支考」
...昌平学校は古林の東辟後に起した所の医黌の址ださうである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ふとした縁から劉辟(りゅうへき)...
吉川英治 「三国志」
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