...十八円五十銭と云ふのに辟易(へきえき)した...
芥川龍之介 「点心」
...勘定には辟易(へきえき)しているらしい...
芥川龍之介 「水の三日」
...昨日で辟易(へきえき)した幔幕(まんまく)...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...小谷さんを辟易させるものがあったに相違なかった...
鷹野つぎ 「窓」
...「こりゃ大変な客じゃわい」辟易(へきえき)していると...
高見順 「如何なる星の下に」
...またその教会に通う若い男女のキザに澄ました態度に辟易(へきえき)して...
太宰治 「惜別」
...れいの身振りに辟易(へきえき)したのだ...
太宰治 「惜別」
...周はすでに無実の罪に服して辟(つみ)につけられることになっていた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「成仙」
...自分の行為の結果に辟易(へきえき)しなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...辟易(へきえき)する相手ならば...
中里介山 「大菩薩峠」
...少々辟易(へきえき)して内心困った事になったなと思っていると...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...私が辟易するのも無理がなかつた...
牧野信一 「サロメと体操」
...彼女の帰京には内心かなり辟易したのです...
牧野信一 「早春のひところ」
...またあの厭な親族達に会ふことを思ふと辟易したが...
牧野信一 「父を売る子」
...和深村辺では今に猴の手を牛小屋に埋めて牛疫を辟(さ)く...
南方熊楠 「十二支考」
...牛尾大六は辟易(へきえき)し...
山本周五郎 「雨あがる」
...そして、汝南城へ行って、劉辟(りゅうへき)に対面したところ、劉辟がいうには、「いや、その劉玄徳(りゅうげんとく)どのなら、四日ほど前までここにおられたが、城中の小勢を見て、この勢力では事を成すに至難だと仰せられ――また各の消息も、皆目(かいもく)知れないので、ふたたび河北の方へもどって行かれた...
吉川英治 「三国志」
...零落(れいらく)したフランス貴族の復辟(ふくへき)の夢も破れてしまったのです...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
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