...其ノ次ハ辟クレ色ヲ...
小穴隆一 「二つの繪」
...この色を辟くまでを論語を手にしたことがなかつた僕が暗んじてゐたところをもつて考へると...
小穴隆一 「二つの繪」
...店全体に漂っている悪臭に辟易(へきえき)して...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...物理の実験はそううまくはいかない」「インスピレーションには辟易(へきえき)する...
夏目漱石 「三四郎」
...それにも別段辟易する必要を認(みと)めない...
夏目漱石 「それから」
...それがため同級生は悉(ことごと)く辟易(へきえき)の体(てい)で...
夏目漱石 「博士問題とマードック先生と余」
...もうたくさんで」平次は少し辟易(へきえき)しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さすがの平次を辟易(へきえき)させましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
......
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...……話になりません」「このぐらいの大きさのダイヤモンドが日本にあるかね」手代は辟易して...
久生十蘭 「魔都」
...竜をして遂(つい)に辟易(へきえき)せしめぬ...
福田英子 「妾の半生涯」
...さう祖母からきつぱりと承諾されると私は自分のさみしい了見を見透されたやうで辟易したが...
牧野信一 「祖母の教訓」
...でなければ彼等は日増に種々様々なる珍奇な試問や訓練なるものが重ねられるのに辟易して...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...学校カラ帰ルト河井ノオヂサンガ清チヤント一シヨニ来テヰテ、ケイ馬ヲ見ニ行ツタ、ケイ馬ハ面白イ、馬場ノムカフガワニ馬ガ行ツタ時ハ、オモチヤノヤウデアンナニヨクカケルノヲホシイト思ツタガ、ソバニクルト馬ノイキガキカン車ノ煙突ノヤウニハゲシク、馬乗リノ顔モオソロシカツタ、大ヘンヒドイ勢ヒデアル、落チテアノ馬ノ脚ニカヽツタラタマラナイト思ツタ、ダケドマタムカフニナルト可愛イオモチヤニナルノデ、何デカ面白カツタ、帰リニ清チヤント坂道ノトコロデケイ馬ゴツコヲヤツタガ雪駄ヲハイテヰタノデマケテシマツタ、清チヤンハカケナガラ勇マシイカケ声ヲシテヰタ、僕モ汗ガナガレタリ、イキガハゲシクナツタリ、ホコリガヒドクテ苦シカツタガ、遠クデ笑ヒナガラ見テヰル河井ノオヂサンニハ、コノハゲシサハワカルマイト思ツタ……」また彼は、中学に入ると暑中休暇日誌なるものを課せられて、毎夏辟易した...
牧野信一 「貧しき日録」
...虎しばしば圏(おり)を攀(よ)じて吼ゆる声地を震わし観者辟易せしに...
南方熊楠 「十二支考」
...庭をひるまカンカン照りつける日光には辟易です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...劉辟は、高覧と戦って、一戟(げき)のもとに斬り落され、趙雲は高覧へ飛びかかって、一突きに、高覧を刺し殺した...
吉川英治 「三国志」
...すこし辟易(へきえき)のていで...
吉川英治 「宮本武蔵」
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