...彼の死の直前に「辞世」という言葉を残した...
...辞世の句の作り方を学んでいる...
...父から「辞世の言葉」を聞かされた...
...彼は自分で辞世を考えた...
...辞世の言葉は人生を締めくくる大切なものだと思う...
...師匠に辞世の句がないのを気にかけてゐた...
芥川龍之介 「枯野抄」
...辞世は「何処(どこ)やらで鶴の声する霞かな」と云ふ由...
芥川龍之介 「雑筆」
...唯(たつた)一つ辞世だけは贅沢すぎる...
薄田泣菫 「茶話」
...辞世も何も咏(よ)まないで死んでしまつた...
薄田泣菫 「茶話」
...身はたとい武蔵の野辺(のべ)に朽ちぬとも留めおかまし大和魂の辞世を残し...
高神覚昇 「般若心経講義」
...辞世はなかりしやと世にいうものもあるべし...
高神覚昇 「般若心経講義」
...ことごとくみな辞世であるといった芭蕉の心境こそ...
高神覚昇 「般若心経講義」
...哀れとも問ふ人ならで問ふべきか嵯峨野ふみわけておくの古寺又大雲院で自刃した白井備後が妻の辞世に云う...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...そのうち三十人までは辞世の和歌を書き遺(のこ)して斬られる...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...散るものに極(きわま)る秋の柳かなという辞世の一句も哀れや六十一歳を一期(いちご)として溘然(こうぜん)この世を去られた...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...辞世の歌などにはそう感心したこともありませんが...
中谷宇吉郎 「露伴先生と神仙道」
...思ひおこせよ』……てんで辞世なんてえ歌じゃない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...謎の辞世を残して腹を切ってしまったのだった...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...是非死ぬとなりャ遺言もしたいし辞世の一つも残さなけりャ外聞が悪いし……………ヤア何だか次の間に大勢よって騒いで居るナ「ビョウキキトク」なんていう電報を掛けるとか何とかいってるのだろう...
正岡子規 「墓」
...辞世の詩歌を草し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...辞世というものはコンナ風にして出来るものかも知れないと思うと思わず胸がドキンドキンとした...
夢野久作 「冥土行進曲」
...小三郎長治(ながはる)の辞世(じせい)であった...
吉川英治 「黒田如水」
...辞世(じせい)の墨をすった...
吉川英治 「新書太閤記」
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