...彼の死の直前に「辞世」という言葉を残した...
...辞世の句の作り方を学んでいる...
...父から「辞世の言葉」を聞かされた...
...彼は自分で辞世を考えた...
...辞世の言葉は人生を締めくくる大切なものだと思う...
...辞世(じせい)の歌を咏(よ)んでゐるからね...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...緑雨の最後の死亡自家広告は三馬(さんば)や一九(いっく)やその他の江戸作者の死生を茶にした辞世と共通する江戸ッ子作者特有のシャレであって...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...辞世(じせい)とて口碑(こうひ)につたふる哥に「岩坂の主(ぬし)を誰(たれ)ぞと人(ひと)問(とは)ば墨絵(すみゑ)に書(かき)し松風の音」遺言(ゐげん)なりとて死骸(なきから)を不埋(うづめず)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...芭蕉の辞世あの『花屋日記』の作者は...
高神覚昇 「般若心経講義」
...かれは『死なば秋露のひぬまぞおもしろき』といふ感興(かんきよう)を貴んだ旧式な辞世を残して...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...辞世の句というのがいくつも出ているが...
中里介山 「大菩薩峠」
...だが今にして胸に宿る辞世の言葉は――水のごとくも来たり...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...辞世とは振るっている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...……どんな辞世だ」「……ええと...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...……ひょろ松、あの辞世には、やはりわけがあったんだ」「おお、それは、どういう……」「馬の尻尾を切ったぐらいで、腹を切るにはおよばねえ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...……その仔細までは、俺にはわからねえが、あの辞世で、なにを覚らせたがったか、すぐわかった...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...謎の辞世を残して腹を切ってしまったのだった...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...この句に我一風を興せしよりはじめて辞世なり...
正岡子規 「古池の句の弁」
...しかし真の辞世の句は「梅が香やちよつと出直す垣隣(かきどなり)」だそうである...
森鴎外 「細木香以」
...辞世というものはコンナ風にして出来るものかも知れないと思うと思わず胸がドキンドキンとした...
夢野久作 「冥土行進曲」
...小三郎長治(ながはる)の辞世(じせい)であった...
吉川英治 「黒田如水」
...あきらかに辞世だった...
吉川英治 「私本太平記」
...母の許(もと)へ奔(はし)らせたというその辞世(じせい)を――いまの自分に思いあわせて...
吉川英治 「新書太閤記」
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