...十八日、戊戌、相州広元朝臣を招請して仰せられて云ふ、将軍家大将に任ずる事、内々思食し立つと云々、右大将家は、官位の事宣下の毎度、之を固辞し給ふ、是佳運を後胤に及ばしめ給はんが為なり、而るに今御年齢未だ成立に満たず、壮年にして御昇進、太だ以て早速なり、御家人等亦京都に候せずして、面々に顕要の官班に補任すること、頗る過分と謂ひつ可きか、尤も歎息する所なり、下官愚昧短慮を以て、縦ひ傾け申すと雖も、還つて其責を蒙る可し、貴殿盍ぞ之を申されざる哉と云々、広元朝臣答申して云ふ、日来此の事を思ひて、丹府を悩ますと雖も、右大将家の御時は、事に於て下問有り、当時は其儀無きの間、独り腸を断つて、微言を出すに及ばす、今密談に預ること、尤も以て大幸たり、凡そ本文の訓する所、臣は己を量りて職を受くと云々、今先君の遺跡を継ぎ給ふ計なり、当代に於ては、指せる勲功無し、而るに啻に諸国を管領し給ふのみに匪ず、中納言中将に昇り給ふ、摂関の御息子に非ずば、凡人に於ては、此儀有る可からず、争か嬰害積殃の両篇を遁れ給はんか、早く御使として、愚存の趣を申し試む可しと云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...どんなにわしにお世辞を言っても...
太宰治 「新釈諸国噺」
...いつもていねいに辞儀(じぎ)をした...
田山花袋 「田舎教師」
...こう御返辞をしたのです...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...彼はその訪問者のりっぱな知人仲間だの、能弁だの、お世辞などに、惑わされてしまい、またその助言の最初の好結果に、迷わされてしまった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...子路は孔子に早く辞(や)めてもらいたくて仕方が無い...
中島敦 「弟子」
...生活とは諸名辞間の交渉である...
中原中也 「芸術論覚え書」
...美辞や麗句に花咲かせ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...穴蔵の底深く納めて置く様な用意は無くてはなるまい」と云う位の返辞をしたが...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...お辞儀をしながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...私の顔を見ると丁寧に辞儀(じぎ)をする...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...「楚辞にいふらには今云ふ藤ばかま今いふ蘭(らに)は何といふらむ」の三十一字は...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「お返辞がないのはそうなのでしょう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...無私忠純の亀鑑(きかん)を示そうとした彼の気もちは表の辞句以外にもよくあらわれている...
吉川英治 「三国志」
...わずかな辞句(じく)にも...
吉川英治 「新書太閤記」
...で、そこを辞して、また駈けだして行くと、途中で、範綱に会った...
吉川英治 「親鸞」
...顔に土がつくばかり何度も何度もお辞儀をしていた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...三一応は辞退したが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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