...二 辜鴻銘先生辜鴻銘(ここうめい)先生を訪う...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...無辜(むこ)なる良民の特性夫は真に悲惨の極である...
有島武郎 「狩太農場の解放」
...人間の美しい感情の発動は之の無辜なる犠牲を払はしめまいと努力はする...
有島武郎 「狩太農場の解放」
...つねに無辜(むこ)の俘囚を獅子...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...結婚は無辜(むこ)の頭上に荊(けいきょく)の冠を置き...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「結婚と恋愛」
...そういう事情の下に行われた心理試験はデ・キロスの所謂『無辜のものを罪に陥れる』ことになりはしないでしょうか」「君は斎藤勇のことを云っているのですね...
江戸川乱歩 「心理試験」
...「十人の無辜が虐げられようとも...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...十人の無辜に対して...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...谷中村買収事件の歴史ハ全く権力と金力と結托して無辜の良民を迫害したるに在り...
田中正造 「非常歎願書」
...しかしそれら三人の無辜(むこ)の者は...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...それで何百万人とかいう無辜(むこ)の人間が殺されるようなことが...
中谷宇吉郎 「茶碗の曲線」
...どんなに無辜(むこ)の民が泣いたか知れない...
長谷川時雨 「牢屋の原」
...全然無辜(むこ)の一人を死刑に処したことになるのだ...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...その実は無辜(むこ)の小児を勧めて醜体に導くものなり...
福沢諭吉 「教育の事」
...深夜の殺人を促がししばしば無辜(むこ)の流血を惹き起す不思議な復讐心...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...自分自身に向っていくら自分の無辜(むこ)を力説したところで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...この無辜(むこ)の庶民の...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そんなものとピエールがドルフェスのときは熱中したという無辜(むこ)のものを支持する心...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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