...辛抱強い女性である...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...ところが我輩や福沢先生はそんな辛抱強い陰険なことが出来ない...
大隈重信 「福沢先生の処世主義と我輩の処世主義」
...そして辛抱強いものはたんとありますまい...
薄田泣菫 「草の親しみ」
...善光寺の地獄めぐりにも似た彼の辛抱強い努力が漸く報いられる機会に恵まれたのは...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...細君はいくらか恩に着せているような所はあつたがみごとな態度で辛抱強いグリゼルダ(ボッカチオなどの作品中の人物で温良貞淑の婦人の模範)の役目を引き受けていた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...こんな目の子勘定をして紳士淑女の辛抱強いのに感心する一方では自分でこの仲間にはいろうという勇気を沮喪(そそう)させていた...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...その辛抱強い子分に平手打ちをくらわせた...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...忰は幾らか辛抱強いので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...ソオルは更に辛抱強い探査をつづけてゐたが...
南部修太郎 「死の接吻」
...強情で辛抱強い性質を作り...
南部修太郎 「自分のこと」
...何時(いつ)までも何時(いつ)までも辛抱強い眼を光らせて居なければなりませんでした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...そんな頑丈な身體をしてるし、辛抱強いのに、机の前で萎(いぢ)けてるのは詰まらないぢやないか...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...辛抱強い愛としなやかな洞察によつてそれを把握するのである...
三木清 「人生論ノート」
...辛抱強い愛としなやかな洞察によってそれを把握するのである...
三木清 「人生論ノート」
...それは女の方は辛抱強いということなのです...
宮本百合子 「幸福の建設」
...それにカエサルの霊魂ほど周到な・活溌な・そしてまた辛抱強い・霊魂がかつてあったろうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我ながら随分辛抱強いと考へて居た自分が今では次第に堪(こら)へ力(ぢから)が無くなつて行(ゆ)く...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...三河武士の辛抱強い実証は...
吉川英治 「新書太閤記」
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