...その「ソウヤ」はばかに塩辛く――というわけ...
谷譲次 「踊る地平線」
...われ/\の社会生活をせち辛くするばかりではないか...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...この道を行くは辛く...
永井隆 「この子を残して」
...其處で私は先頭になつて瀑の頭から崖頭に群(むら)がる木の間を左に辛くも切り拔けて...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...鼻の中が塩っ辛くなりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次は辛くも止めました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...辛くも事件は解決しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...辛くはありませんでした...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...自制するにはあまりに辛く...
林芙美子 「浮雲」
...辛くねえカレーライスなんてものは無えよ」と速口だから...
古川緑波 「色町洋食」
...そしてこの実は味が辛くて毒がある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...辛くも脱出した彼は...
山本周五郎 「山彦乙女」
...純愛の中に、自己の母の姿を見出して、滿足してゐる母親なら、それは女の一生を、自己の信じる幸福なあり方において、辛くも、悲しくも、重荷でも、それを生きる樂しみとしてゐる人にちがひない...
吉川英治 「折々の記」
...辛くも息をつないでいる三河譜代の家臣たちも...
吉川英治 「新書太閤記」
...辛く当ってばかりいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...辛く当たられる私たちです...
吉川英治 「親鸞」
...かれの耳へ冬の風より辛く...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...葉書一本書くのが辛くてゐるうちに夜となつた...
若山牧水 「熊野奈智山」
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