...黄昏色の壁の面に取り着いて辛くも餘命を保っている...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...雪子が幼い時分から辛抱強く...
谷崎潤一郎 「細雪」
...これで御辛抱下さいますように...
谷崎潤一郎 「細雪」
...辛酉革命の改元廢止論を唱へました...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...う」もう一息の辛抱だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう少し辛抱して聴いて下さい...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...辛抱さえすればいいってことになるんじゃないか...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...そして遂に辛抱が報われた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...何とまあ自分は気の毒な慌て者だつたことだらう――彼は辛うじて間に合つた汽車の窓に腕をのせて...
牧野信一 「陽に酔つた風景」
...辛うじて聞きとつた彼の言葉の断片と光りの信号とを綴り合せて見ると...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...そこでこの辛味ある蓼を本蓼(ホンタデ)とも真蓼(マタデ)ともいっている...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...よく辛抱をしての...
室生犀星 「童子」
...辛未の除夜を京都で過すと云ふ意である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...八年辛未 平八郎十九歳...
森鴎外 「大塩平八郎」
...「ちょっと辛抱してもらうよ」側へ寄ってゆきながら...
山本周五郎 「風流太平記」
...さるにても彼を失ひし後の山寺の不自由さを思ひめぐらして辛くも思ひ止まる事なりけり...
夢野久作 「白くれない」
......
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...また一日の兵糧を一日むなしく食いつぶしていることが辛かった...
吉川英治 「私本太平記」
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