...「辛抱出けるなら...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...三月辛抱すれば卒業出来るのだし...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...そこから辛(かろ)うじて吹き出した芽生えを見ているお豊の面には痛々しい色があります...
中里介山 「大菩薩峠」
...その智恵をつけたのはお道だろう」平次の言葉は辛辣(しんらつ)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八さん」「もう少しの辛抱だ」八五郎の手は忙しく動いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次は辛くも撫(なだ)めてをります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お徳は四十女の癖に大の喰ひ辛棒...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...思(おも)へばお峯(みね)は辛棒(しんぼう)もの...
一葉女史 「大つごもり」
...「ああ辛気(しんき)だこと!」と一夜(あるよ)お勢が欠(あく)びまじりに云ッて泪(なみだ)ぐンだ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...エイビスにはちょっと辛抱してもらうが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...この数年来のああちゃんの辛苦がはっきりわかるようです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その百三十七北条霞亭と其妻敬とが辛巳の歳に江戸に来てから...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...――辛抱しよう、おけいちゃん、いまによくなってゆくよ、もう暫(しばら)くだよ、苦しいだろうが、きっといまになんとかなるからな...
山本周五郎 「追いついた夢」
...うす甘く辛味があって...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...辛くも隠蔽された...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...塩辛(しおから)のようにしてしまった...
吉川英治 「三国志」
...辛い御出陣と相見えたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...マラッカの如きは辛うじて維持が続けられ得たのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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