...そこには轟博士とサチ子の二人の姿があった...
海野十三 「地球を狙う者」
...耳の中に自分の動悸(どうき)だけが津波のように轟(とどろ)いていた...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...ずっと前の方から間断なく雷のように轟いている寄波(よせなみ)の音が聞えたばかりではなく...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...どうなることかと胸を轟(とどろ)かしている...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...同宿の行商老人と共に宿の主人から轟神社の神事について聞かされた...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...海抜二百メートルくらいの山脈をへだてて三里もさきの海浜を轟かす土用波の音が山を越えて響いてくるのである...
寺田寅彦 「夕凪と夕風」
...雷乍(たちま)ち轟くが如く...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...二人のつい鼻っさきの土堤の横っ腹で轟然(ごうぜん)と炸裂した...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...藤川一彦・石田守衛・能勢妙子・轟美津子が当選した...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...朝から夕方まで、何回となく大小の爆音が、もうすつかり慣れて平然と静寂を保つてゐる街の頭上をかすめ、或ひはふところの街に、物思ひに沈んだ酔漢が自分の胸に吐息を吐きかけるやうに、轟々と渦巻き、ゆつたりとした足どりで海の上へ消えて行くのであつた...
牧野信一 「環魚洞風景」
...……四辺は静かである)轟 ……僕も考えて見よう...
三好十郎 「好日」
...煙草に火をつける――間)轟 ……三好さんの...
三好十郎 「好日」
...私の胸はどんなにか轟(とどろ)いた事でしょう...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...扉がひとりでに閉まって来て重々しい陰鬱な反響を部屋の内外に轟かした...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...何でも亡き轟氏の魂はあの劇場に残っているに違いないのだから...
夢野久作 「二重心臓」
...正面へきた軍の真ん中に轟き聞えた...
吉川英治 「三国志」
...そのときたちまち万雷の一時に崩れてくるかのような轟きがした...
吉川英治 「三国志」
...夜になると戦の神の殿堂の大太鼓が轟き...
和辻哲郎 「鎖国」
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