...この驚くべき一文を胸轟かせて讀み終つた自分は...
石川啄木 「雲は天才である」
...隣の小路(こうじ)もただ人のけはひの轟々(ごうごう)とばかり遠波の寄するかと...
泉鏡花 「凱旋祭」
...神の如き声にて轟(とどろ)きわたらんや...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...いまだに平々凡々たる学者でいる」轟博士は...
海野十三 「地球を狙う者」
...轟々と音をたてて...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...『嗚呼過てり』とは何より先に口を衝いて覺えず出でし意料無限の一語、襟元に雪水を浴びし如く、六尺の總身ぶる/\と震ひ上りて、胸轟き、息(いき)せはしく、『むゝ』とばかりに暫時(しばし)は空を睨んで無言の體(てい)...
高山樗牛 「瀧口入道」
...風を捲き起して轟然と走り過ぎる電車の響と...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...ガリヴァの歌必死で逃げてゆくガリヴァにとって巨大な雲は真紅に灼けただれその雲の裂け目より屍体はパラパラと転がり墜つ轟然と憫然と宇宙は沈黙すされど後より後より迫まくってくるヤーフどもの哄笑と脅迫の爪いかなればかくも生の恥辱に耐えて生きながらえん と叫ばんとすれどその声は馬のいななきとなりて悶絶す...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...……ひどく気にするじゃないか?轟 気にするってわけでも無いけど...
三好十郎 「好日」
...轟 いや、そうなんだ...
三好十郎 「好日」
...利助 へん、轟さん、一昨年あんたが私を叩きつぶしにかかつた時も、同じセリフをあんた言つたぜ...
三好十郎 「地熱」
...轟然(ごうぜん)と衝突してしまった...
夢野久作 「衝突心理」
...警視庁よりは第一捜索課志免主任警部、飯村刑事部長、金丸、轟二刑事、鑑識課員の数名と共に時を移さず現場に出張し、又、検事局よりは新進明察の聞え高き熱海(あたみ)検事と古木書記とが臨場して詳細なる調査を遂げたるが、その結果は更に幾多の怪事実の発見となり、疑問に疑問を重ぬるのみ...
夢野久作 「暗黒公使」
...最終幕(オオギリ)の前に「当劇場主轟九蔵氏急死に就き勝手ながら整理のため向う一箇月間休場いたします」の立看板を舞台中央の幕前に出した時には...
夢野久作 「二重心臓」
...ああ……」轟氏は涙を滝のように流し...
夢野久作 「二重心臓」
...矢張(やつぱ)りロダン先生が此処(ここ)で仕事をされるのであると思つた時自分の胸は轟(とゞろ)いた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...聞いたこともない轟音(ごうおん)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...王の万歳を唱える声が轟き渡った...
和辻哲郎 「鎖国」
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