...天(あめ)が下(した)に功徳無量(くどくむりょう)の名を轟かせた...
芥川龍之介 「邪宗門」
...轟々(ごうごう)たる音一度(ひとたび)轟(とどろ)けば我はすでにこの世に居ないのだ...
李光洙 「愛か」
...目眩(めまぐ)ろしき火光(あかり)と轟々たる物音に...
石川啄木 「天鵞絨」
...轟き騷ぐ胸を勵まし...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...ごろごろしている岩石の間には砕け波が噴き上って轟いていた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...その間に百雷の如き砲聲が殷々と轟く...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...火事が轟々(ごうごう)凄惨(せいさん)の音をたてて燃えていた...
太宰治 「新樹の言葉」
...轟雷高きクロニオーン...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...轟々と荒れ狂った巨大なものが押し通ってゆき...
豊島与志雄 「自由人」
...なる神の轟くはしに...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...大空に鳴る烈風を劈(つんざ)いて一度に山腹に中(あた)って山の根を吹き切るばかり轟(とどろ)き渡る...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...そのあと耳をつんざく轟音(ごうおん)がして...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...轟音と同時に一時に灯が消えて...
牧逸馬 「運命のSOS」
...そのお姿を楽譜の蔭からチラリと見ました時の私の胸の轟きは...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...ですから轟がドンナに巧妙に姿を晦(くら)ましても生蕃小僧はキット発見(みつけ)出して脅迫して来るのでした...
夢野久作 「二重心臓」
...妾が年頃になったのを見澄まして轟さんを片付けて...
夢野久作 「二重心臓」
...たえまなき帝都の上空にある轟々のプロペラを聞く...
吉川英治 「折々の記」
...轟然(ごうぜん)と夜気を揺(ゆ)すって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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