...そのまた一つ一つの轎に付いている色の黒い奴隷頭のような人物が手を挙げて合図をする...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...轎 一人乗りで二人の轎夫(かごかき)が棒で肩に担いで運ぶもの...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...四方取放しの竹轎(たけかご)を四人の者に舁(かつ)がせて...
中里介山 「大菩薩峠」
...行郡道間漫作依レ例今春復省耕 村々熟路緩二期程一山如二迎揖一皆知レ面 水不二相離一似レ有レ情 馬解二叱声一多左避 轎任二扛法一少斜行 已諳扁字兼二屏画一那問今宵館主名行路の山水の姿態と人馬の動作との一々の特徴は...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...土人の轎舁(かごか)きであるが...
穂積陳重 「法窓夜話」
...斉昭公お木像の揚輿を真中にひっぱさんでさ、銃(つつ)、槍、長刀、馬轎、長棹ギッシリ取詰めてエイエイ声で押出して行った時あ、俺も行きたくってウズウズしたあ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...此春蘭軒は轎(かご)に乗つて上野の花をも見に往つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...四枚肩の轎(かご)を飛ばして病家を歴訪した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...俊は「童一人」を率(ゐ)て轎(かご)に乗り...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...殊に私を載せてゐる轎は飛ぶが如く奔つて太孤山駅へ先著した...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...装飾のない遠距離用の轎車は別に旱車とよんで二三頭の騾に挽かせる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...この轎車の速度は一日に十四五里から二十里を行く相である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...二挺(ちょう)の山轎(やまかご)の荷持ちの男どもが五台山へさしていった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...危なかった女轎(おんなかご)のことめったに自分を見限るなかれ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一挺(ちょう)の法師轎(ほうしかご)が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いつもお変りのうて」轎の内から立ち出でた主僧(すそう)は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...息やすめに飲まないか」「麓で轎舁(かごか)きたちも飲んでいた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...外へ出ると言えば八人舁(かつ)ぎの轎(かご)で出るくせに...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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