...獨(ひと)り拓拔氏(たくばつし)のみならず支那塞外(しなさくぐわい)の蠻族(ばんぞく)は概(おほむ)ねその轍(てつ)を履(ふ)んでゐる...
伊東忠太 「國語尊重」
...麹町(かうじまち)神田橋内(かんだばしない)の姫路藩邸(ひめぢはんてい)に於(おい)て壓死(あつし)した石本李蹊(いしもとりけい)翁(おう)の最後(さいご)は全(まつた)く同(おな)じ轍(てつ)を踏(ふ)まれたものであつた...
今村明恒 「地震の話」
...そんな前車の轍(てつ)をふまないように注意しなくてはいけないと思って緊張しているのです...
上村松園 「謡曲仕舞など」
...どこの国でも同一轍(どういつてつ)である...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...途轍もない決着を見せるとなれば...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...馬車の轍やたくさんの冒険者によって踏みつけられた跡だ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...転轍器(ポイント)の動揺も二人の乗客には少しも気づかれないですんだようだった...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...轍(わだち)の跡の凹凸(おうとつ)も...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは途轍もない変化であった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...こういう途轍もないマデラ酒がお気に召す地主連の味覚を百も承知で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...それは丁度茸の字をキノコに誤用しているのと同一轍である...
牧野富太郎 「植物記」
...轍(わだち)の響きを耳に聴いてだった...
正岡容 「圓太郎馬車」
...お父っさんの轍(てつ)を踏んではいけないよ...
吉川英治 「新書太閤記」
...かの国香や水守の良正や羽鳥の良兼と同じ轍を踏むだろう...
吉川英治 「平の将門」
...石へ乗せかけた轍(わだち)がぐわらっと車体を強く揺(ゆ)す振(ぶ)るのも愉快でたまらない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...支那と同じ轍(てつ)をふむほかない...
吉川英治 「山浦清麿」
...破れた血管のように轍(わだち)の跡がついている...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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