...細川家へお輿入(こしい)れ遊ばされ候以来...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...しかし大多数の賛成を以て全会の輿論となったのは...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...即ち絶えず我が同盟国の輿論を導いて吾人の誠意の存するところ...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...一般の輿望(よぼう)に基づいて各当局の手の回らぬところを研究し補助して国家社会のあらゆる機関の円滑な融合を計るがために...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...おまえを待ち焦がれていたんだろう?(おれがここへ神輿(みこし)をすえてからもう五日目だよ)...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...先づ国民の輿望を要求せり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...いつからかこの神輿(みこし)のなかに夫婦者の鼠が住んでいる...
中勘助 「島守」
...雲井に近きあたりまで出入することの出来る立身出世――玉(たま)の輿(こし)の風潮にさそわれて...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...朝から晩まで酒場に神輿(みこし)を据ゑてゐくさつたちふことだ!……」ここでまたしても...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...もって今の公議輿論を生じて...
福沢諭吉 「徳育如何」
...輿論にあえばすなわち装(よそおい)を変ずべし...
福沢諭吉 「徳育如何」
...さらにその国民の輿論に対して...
宮本百合子 「一票の教訓」
...輿疾帰近江...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...つい数年前までは、われら若公卿が姿を変えて、宮方の士を見出すべく、諸国を遊説したり、月々、文談会など催(もよお)して、倒幕の時運を呼びおこすに努めたものだが、なんと今日では、逆(さか)しまな時風となった」「そうです、今では、地下(じげ)一般の風(ふう)が、世の世直しを、一日も早くと、待ち望んでいるような」「されば、輿論が先走って、九重(ここのえ)の内のおしたくの方が、おくれがちだ...
吉川英治 「私本太平記」
...輿丁(よちょう)が四人...
吉川英治 「私本太平記」
...「使者などは追ッ返せ」「いや斬ってしまえ」これがこの宵からの、輿論だった...
吉川英治 「私本太平記」
...輿(こし)や牛車などによる悠長なものではなく...
吉川英治 「私本太平記」
...玉の輿(こし)を羨まれた彼女も...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索