...馬が輾(ころ)ぶぞ...
石川啄木 「漂泊」
...大きい夏蜜柑が一つ輾(ころ)げ出す...
石川啄木 「漂泊」
...深夜時計の輾(きし)る時...
泉鏡花 「海城発電」
...横になって輾転反側していると...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...さりとて未だ遂げざる大望の計画を人に向って話さば人は呆然(ぼうぜん)としてその大なるに驚くにあらざれば輾然(てんぜん)としてその狂に近きを笑わん...
高浜虚子 「子規居士と余」
...十時頃まで床のなかで轉輾してから...
太宰治 「思ひ出」
...かれはさらに輾転反側した...
田山花袋 「一兵卒」
...床(とこ)の上に転輾する身にとつて...
富永太郎 「忠告」
...檻の中へ入れられた子熊は輾転(てんてん)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...輾転反側(てんてんはんそく)している...
中里介山 「大菩薩峠」
...うと/\と熟睡(じゆくすゐ)することも出來(でき)ないで輾轉(ごろ/\)して長(なが)い夜(よ)を漸(やうや)く明(あか)した...
長塚節 「土」
...悲哀転輾(てんてん)...
福田英子 「妾の半生涯」
...ずっと輾転反側の繰返し...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...寝台(ベッド)に輾転反側して...
牧逸馬 「双面獣」
...輾転(てんてん)反側...
山本周五郎 「思い違い物語」
...夜具の中で輾転(てんてん)と身もだえをし...
山本周五郎 「菊千代抄」
...独りで輾転(てんてん)と泣き...
山本周五郎 「菊千代抄」
...輾転(てんてん)と悶(もだ)えた...
吉川英治 「茶漬三略」
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