...横になりはしたがいつまでも寝つかれないで二時近くまで言葉どおりに輾転(てんてん)反側しつつ...
有島武郎 「或る女」
...馬が輾(ころ)ぶぞ...
石川啄木 「漂泊」
...……処が輾ばないんだ...
石川啄木 「漂泊」
...深夜時計の輾(きし)る時...
泉鏡花 「海城発電」
...十時頃まで床のなかで轉輾してから...
太宰治 「思ひ出」
...呻吟転輾(しんぎんてんてん)の果死亡した...
太宰治 「古典風」
...いても立っても居られぬ転輾がはじまった...
太宰治 「酒ぎらい」
...いっそ石になりたいくらいの羞恥(しゅうち)の念でいたずらに輾転(てんてん)している...
太宰治 「めくら草紙」
...懊悩転輾(おうのうてんてん)の日夜を送っている弱い貧しい人の子は...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...枕許のスタンドを消したり点けたりして輾転反側していたが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...床のなかで転輾(てんてん)としていた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...輾リ去ル者ハ華族ナリ...
永井荷風 「上野」
...私は不眠のために夜(よ)の明けるまで床の中に輾転(てんてん)していたことを思い出す...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...輾転(てんてん)また輾転...
穂積陳重 「法窓夜話」
...河内の誉田(こんだ)八幡でこの日の若宮祭礼に造花を飾った壇輾(だんじり)を曳くのも...
柳田国男 「年中行事覚書」
...畳の上を輾転(てんてん)して藻掻(もが)き苦しむなど...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...なお輾転(てんてん)と自責にもだえた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...輾転(てんてん)ともがき廻った...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索