...輪不輾地展開された地球儀を前にしての設問一題...
李箱 「且8氏の出発」
...大きな夏蜜柑が一つ輾(ころ)げ出す...
石川啄木 「漂泊」
...……處が輾ばないんだ...
石川啄木 「漂泊」
...深夜時計の輾(きし)る時...
泉鏡花 「海城発電」
...その上に輾(こ)い轉(まろ)びなば...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...其上に輾転(コイマロビ)てば...
高木敏雄 「比較神話学」
...蜆ばかり食べさせられて胃痙攣(いけいれん)を起して転輾(てんてん)し...
太宰治 「新釈諸国噺」
...夜通し眠れないで輾転(てんてん)しながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...うと/\と熟睡(じゆくすゐ)することも出來(でき)ないで輾轉(ごろ/\)して長(なが)い夜(よ)を漸(やうや)く明(あか)した...
長塚節 「土」
...進むと見ればたちまち退き、右によろめき左にのめくり、一上(じょう)一下(げ)、輾転反側...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...この美女は夜つぴて上掛の下で輾転反側して...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...「さあ皆の者馬に鞍を置け!武具(もののぐ)をつけろ! 刀を抜け! 鉛の輾麦(わり)を忘れず用意しろよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...河内の誉田(こんだ)八幡でこの日の若宮祭礼に造花を飾った壇輾(だんじり)を曳くのも...
柳田国男 「年中行事覚書」
...独りで輾転(てんてん)と泣き...
山本周五郎 「菊千代抄」
...輾転ところげまわったり...
山本周五郎 「菊千代抄」
...畳の上を輾転(てんてん)して藻掻(もが)き苦しむなど...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...察するに難(かた)からざるべく……屍体の甚だしく煩悶輾転(てんてん)せる痕跡...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...なお輾転(てんてん)と自責にもだえた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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