...又はたゞ墨汁をつけて紙の上を輕く叩けば...
會津八一 「拓本の話」
...終に外國の輕侮(けいぶ)を招(まね)くに至る...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...輕石又は他の岩片を包有し...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...寒からうと豫想した輕井澤はスチイムで暑くて困る位でしたが...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...吾人豈(あに)道徳の鼎の輕重を問はざるを得むや...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...もちろん輕々しく容認せらるべきではないが...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...船底が深いから荷物が輕いときは石でも積めといふことや...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...輕鬆(けいしよう)な土(つち)から凝集(こゞ)つて居(ゐ)た塊(かたまり)は解(ほぐ)せば直(すぐ)に吹(ふ)き拂(はら)はれた...
長塚節 「土」
...妙に職業的な輕捷(けいせふ)なところがあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...狸穴に着いたのは晝少し過ぎ、この邊は山の手の盛り場で商ひ家も多く、手輕な見世物や、茶屋、楊弓場などのあつた時代ですが、一歩裏通りに入ると、藁葺(わらぶき)のしもた家が軒を竝べ、安御家人や、浪人暮しなどの人が、さゝやかな畑を拵へて、胡瓜や南瓜を育てゝゐると言つた、一種變つた風物が特色でもあつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...輕い嘘(うそ)をついてしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...身輕るになる爲めにうす物を着ることは云ふ迄もないが...
原勝郎 「鞦韆考」
...よか/\飴や輕業師...
樋口一葉 「たけくらべ」
...おれはすっかり輕蔑してゐる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...私の馬蹄の印されたところには何處にもあなたの輕やかな足跡が同じやうに印(いん)されるのです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...或ひは少くとも輕蔑(けいべつ)した拒絶を半ば期待してゐるらしかつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...輕い柔しい微笑が脣邊(しんぺん)に漂ふ...
吉江喬松 「霧の旅」
...いきなりそばにゐたその愛嬌のある男の頭を輕いゲンコツでこつんと叩いて...
吉川英治 「折々の記」
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