...三十年後の今日さえ時々彼の夢に入るものは未だにそれ等の場所ばかりである…………信輔はもの心を覚えてから...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...」信輔はたつた七十銭にこの本を売つたことを思ひ出した...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...了輔は遂に驅け出した...
石川啄木 「雲は天才である」
...この栄輔君が一番平凡であつただけ...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...ぐづ/\してゐられないやうな人間の多く出るところだね……』『わるい気風ですな』かう言つて栄輔君は其処から出て来た...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...その友金子重輔(じゅうすけ)と与(とも)に神奈川に抵(いた)り...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...殆ど敵意に近い感情が禎輔の顔に漂った...
豊島与志雄 「野ざらし」
...九鬼氏がそれを輔佐せらるる事となった際...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...刑部少輔吉隆は頷(うなず)いて、「うむ、彦右か、大儀であった、さいぜん治部殿から御手紙であったが、重ねて、そなたを使者としてつかわされた次第は?」「主人よりの申附けにより、刑部少輔殿を、枉(ま)げて佐和山の城へ御案内申せとのことにござりまする」「それは心得ぬ、我等このたびの出陣は、内府公の加勢をして会津発向のほかに用向はこれ無きはず、治部少輔がこの際、我等を途中より招かるるは、さだめて何ぞ別段の思惑もあることであろう、そちは使者を命ぜられたほどの者である故に、その仔細を存じておらるるはず、申し聞かせられい」「主人事、私共へはなんらの申し聞けはござりませぬが、内府公の御手前の儀は、我等主人に於て何分にもおとりなし仕(つかまつ)るべきにより、枉げて佐和山の城へお立寄りを願いたい、我等主人胸中には、刑部少輔殿に格別の御相談を申し上げたき儀もあるやに察し申しておりまする」刑部少輔吉隆は、それを聞いて、暫く打吟じて思案に耽(ふけ)っていたが、「よろしい、然(しか)る儀ならば、これより佐和山の城へ同道いたそう」と言い切って、面(かお)を上げた大谷刑部少輔の崩れたその顔面...
中里介山 「大菩薩峠」
...あれは大谷刑部少輔が...
中里介山 「大菩薩峠」
...今から一〇九〇年も前に出来た深江輔仁(ふかえのすけひと)の『本草和名(ほんぞうわみょう)』に「和名...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...伊達兵部少輔(だてひょうぶしょうゆう)...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...蜂飼いの大臣(おとど)「十訓抄」に京極の太政大臣宗輔(むねすけ)の噂がみえる...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...治部少輔三成という者それ自身が...
吉川英治 「大谷刑部」
...彼の弱点を輔佐する荀(じゅんいく)のような良臣もいたが...
吉川英治 「三国志」
...桜田治部大輔(さくらだじぶのたゆう)を大将に...
吉川英治 「私本太平記」
...治部大輔(じぶのたゆう)今川義元の本軍は...
吉川英治 「新書太閤記」
...権中納言九条師輔は...
吉川英治 「平の将門」
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