...動きて輒(すなは)ち合ふ能はざる...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...萋斐(せいひ)輒(すなわ)ち君前に進む...
田中貢太郎 「続黄梁」
...事に遇えば輒(すなわ)ち論説する所あり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...已(や)むを得ず(かいがい)の子・輒(ちょう)を立てて...
中島敦 「盈虚」
...最早(曾(かつ)ては愛らしかった)己(おのれ)の息子の輒(ちょう)は存在しない...
中島敦 「盈虚」
...先(さき)の衛侯輒(ちょう)が出奔に際し累代の国の宝器をすっかり持去ったことを語り...
中島敦 「盈虚」
...現衛侯輒(ちょう)は甥(おい)...
中島敦 「弟子」
...字説毎(つね)に輒(たやす)く信ずべきにあらずだ...
南方熊楠 「十二支考」
...ただ一聲して輒ち已だは...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...榛軒は初め輒(たやす)く応ぜなかつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...輒発之声詩...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...輒召君調...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...両者は輒(たやす)く軒輊(けんち)すべからざるものであつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...いかにも輒(すなわ)ち信じがたいようである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...しかし渋江氏では輒(すなわ)ち動かなかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...教則は文部省が輒(たやす)く認可せぬので...
森鴎外 「渋江抽斎」
...それゆえ襲名の事は輒(たやす)く認容せられなかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...彼等は輒(すなわ)ち人を利用し村里を利用して...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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