...併し觀察の視點を外面的比較的の立脚地より内面的絶對的の立脚地に遷し...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...総じて真新しいものに較べて柔かみのある落着いた感じのするものとなります...
上村松園 「絹と紙の話と師弟の間柄の話」
...起りしは比較研究の賜なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...剣聖の書遺した「独行道」と一条ずつ引較べて読んでみて下さい...
太宰治 「花吹雪」
...而(しか)も国嶋氏の顔で比較的高給を以て抱えられるので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それでもところどころに比較的鮮明な部分はある...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...しかしその構成要素の音楽的な点から見て連句の場合ほど適切なる比較を許すものは他にはないのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...室町以前とは比較にならぬ印刷文化の隆盛をみたのは...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...之に較べれば自由主義は...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...後藤宙外の大阪朝日新聞に書いた小説とを比較して...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...中は比較的明かである...
夏目漱石 「永日小品」
...そうして比較的立派な平屋建(ひらやだて)の門の柱に...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...比較にならぬほど手軽に行った...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...比較的杜撰な方法から厳密な比較方法までに由来する...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...また仮に存在するとしても比較的にほとんど価値を有たないものであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...比較的わかり易いものとして普通に彼の『歴史哲學』が擧げられるが...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...比較によってその速断の誤りであったことが知れる...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...それに較べると、三五兵衛の方は、決してそうでなかった...
吉川英治 「八寒道中」
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