...「この作者の軽薄な態度である...
岩野泡鳴 「猫八」
...早稲田大学で四十年来学問の独立を唱えているのはそういう軽薄な風潮に眩惑(げんわく)されないようにしたいというのが本旨である...
大隈重信 「始業式に臨みて」
...政治上の問題は左様な軽薄なことではいけないと警告し...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...軽薄なる社交家たらざるを得なかった...
太宰治 「親友交歓」
...自分はもとの軽薄な...
太宰治 「人間失格」
...あの方はそんな軽薄な方ではありません...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...孟を軽薄な男ではないかと疑った...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「封三娘」
...一種軽薄な文化主義の誘惑である...
戸坂潤 「生産を目標とする科学」
...人間はそれほど軽薄なものなんだよ」「自分の血か...
夏目漱石 「虞美人草」
...御前も約束を反故(ほご)にするような軽薄な男ではないから...
夏目漱石 「虞美人草」
...本人に軽薄なところはちっともないと答えた」と父は好い加減な答えをかえって自慢らしく兄に話した...
夏目漱石 「行人」
...決して左様(そん)な軽薄な事は思わなかったが...
二葉亭四迷 「平凡」
...だが日頃こいつがと思っているような軽薄な奴までが...
宮本百合子 「落ちたままのネジ」
...軽薄な女房の仕業(しわざ)などで不快な事件があったのではなかろうか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...薫(かおる)も宮を自分の観察していたよりも軽薄なお心であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そううまくはいきがやの不動尊だ」湯ぶねの中で立ちあがった男は軽薄な調子でべらべら饒舌(しゃべ)りながら寄って来る...
山本周五郎 「新潮記」
...軽薄なる世情に対しては...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...先の見える者、軽薄な者、直言忠告が容(い)れられない慷慨(こうがい)者、などは、さッさとこの周囲から去って行く...
吉川英治 「新書太閤記」
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