...しかしそこに何らか軽薄な気持が動いていることを認めることができなかった...
有島武郎 「星座」
...このことばをふつうにいう宿屋の娘の軽薄な意味にとられてはこまる...
伊藤左千夫 「河口湖」
...「この作者の軽薄な態度である...
岩野泡鳴 「猫八」
...「昔の三馬などのようにちょッとおもしろい人じゃアございませんか?」「そんなに軽薄なんか...
岩野泡鳴 「猫八」
...軽薄なる世人は一時独逸(ドイツ)の文化を非常に崇拝した...
大隈重信 「始業式に臨みて」
...けれども私の生来の軽薄な見栄坊の血が...
太宰治 「右大臣実朝」
...自分はもとの軽薄な...
太宰治 「人間失格」
...「あなたが軽薄なとりあつかいをなさるものだから...
田中貢太郎 「青蛙神」
...言葉のルーズなのや軽薄なのは直ちに物の考え方を誤る恐れがあるし...
戸坂潤 「読書法」
...江戸弁そのものを軽薄なもの...
中里介山 「大菩薩峠」
...いささか軽薄な言い廻しの感がないではないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...急に気が変って参りましょうなんて軽薄な事は云うまい」糸子は微(かす)かな笑を...
夏目漱石 「虞美人草」
...当代のえせ才女のように文才を鼻にかけて男をへこます軽薄な風もなく...
久生十蘭 「無月物語」
...昇如きあんな卑屈な軽薄な犬畜生にも劣った奴に...
二葉亭四迷 「浮雲」
...そんな軽薄な心は聊(いささ)かも無い...
二葉亭四迷 「平凡」
...軽薄な者には初めから興味が持てないわけであるのにと思って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そんなにおまえを辱しめたというのか」「あの方は軽薄な臆病者です」とゆきをは云った...
山本周五郎 「薊」
...容貌(かおだ)ちの美(よ)い男に限って軽薄なもの...
吉川英治 「夕顔の門」
便利!手書き漢字入力検索