...托せられて軽率に応ずる二葉亭でもなかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...軽率に一地方の産物などを販売せんと...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...とにかくいま都で名高い髭そうろうの大尽だから間違い無しと軽率にひとり合点(がてん)して有頂天のうちにこの縁談をとりきめ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...わしが頗(すこぶ)る軽率に騒ぎ出して...
太宰治 「新ハムレット」
...軽率に想像してゐる人々が思ふやうではなかつた...
坪内逍遙 「斎藤緑雨と内田不知菴」
...そう軽率に決めるべきことでもないんですから...
徳田秋声 「仮装人物」
...ここでは懺悔の神秘が専断軽率に貶(おと)し卑しめられていると告発した...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...諸君はあえてそれをかく軽率に追いはらおうとするのか...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...軽率にし過ぎた結論なのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...今夜はちょっと軽率にここへ来てしまったね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...現場のレッジポイントに姿を軽率に見せない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...人に聞こえましても軽率に思われることです...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分だけが船を出してそちらへ行くのは軽率に見られはせぬかと躊躇(ちゅうちょ)している時に八の宮からお使いが来た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そうして縁の結ばれた以上は軽率に捨ててしまうような性格の薫ではないのだから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いかに軽率に、それは作りなされたるよ!彼は、これを作るに当りて、形体は考えたれど心のことは考えざりき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...軽率に地面にしつらえた炉のことと...
柳田国男 「木綿以前の事」
...重々拙者の軽率に相違ございません」「古人子貢(しこう)の言葉にもある――ココニ美玉アリ...
吉川英治 「三国志」
...この場合、もし軽率に、自分の思うところを主張しても、万一結果において、その反対な立場の者が、織田の相続者として擁立されることにでもなれば、当然、その発言者の前途は危険なものにならざるを得ない...
吉川英治 「新書太閤記」
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