...彼が持前のほんの一寸した軽はずみに過ぎないにしても...
薄田泣菫 「独楽園」
...おまえがもし軽はずみなことでもして呉れたなら...
太宰治 「火の鳥」
...今度は雪姉(きあん)ちゃんが縁づく迄は軽はずみなことはしないと云っているので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何と不見識で軽はずみなことであるか...
戸坂潤 「社会時評」
...けっして軽はずみな考えで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...なんと云ふ軽はずみな事をしたものでせうな...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...すっかり白状しましたよ」「それはよかったですね」「どうも私が軽はずみでしたわ」「それにしても惜しいことでございましたね」「先生をこの町へ引っ張ろうという大陰謀が台なしになってしまったんですもの」みんなまた声を合わせて...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...「なんて軽はずみな子だろう...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...これまで二人してあんなにも細心に細心にと育て上げてきたものを自分の軽はずみから一瞬に打ち壊してしまいでもしたように悔いているらしいのが...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...軽はずみに事をいそいで...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...私はあの落ちついた母にそういう軽はずみな若いときがあったかと...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...軽はずみに馬鹿にして...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...よほどの軽はずみでないと青年も手を出さない...
柳田国男 「こども風土記」
...そんな軽はずみなことも自然に出来たのであったが...
横光利一 「旅愁」
...計があるやも知れぬ」味方の軽はずみを戒めて戦っていたが...
吉川英治 「三国志」
...何でそんな軽はずみなものを持って...
吉川英治 「私本太平記」
...くれぐれ軽はずみをさすな...
吉川英治 「新書太閤記」
...軽はずみを戒(いまし)めていた...
吉川英治 「源頼朝」
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