...わざと気軽さうに声をかけた...
芥川龍之介 「山鴫」
...マスクの人物は、部屋の真中においてあった小テーブルを、天井の穴の下へ引ずって行き、その上に椅子を二脚積み上げて、足場を作り、非常な身軽さで、それをよじのぼり、格天井のわくへ飛びついた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...重さがあり、軽さがある...
高村光太郎 「触覚の世界」
...抱いてみてその軽さにもびっくりせずにいられなかった...
壺井栄 「一つ身の着物」
...器械体操で習練した身軽さで跳(と)びあがり...
徳田秋声 「仮装人物」
...しかしその軽さは...
中井正一 「美学入門」
...柄杓(ひしゃく)か茶碗を借りたいな」「ハイ」鉄童は寺住居の者らしい気軽さで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まるで深谷の身軽さが伝染しでもしたように...
葉山嘉樹 「死屍を食う男」
...鞘だけは丹後塗(たんごぬり)だが中身はたぶん竹光……腰の軽さも思いやられる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...紅雀(べにすずめ)も及ばないほどの軽さで...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...」延子にも出来るだけ気軽さを装はなければならなかつた...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...巧みさと身軽さとを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その気軽さが却って二人の間をそれ以上の親密さに引き入れぬ妨げともなっているのは...
横光利一 「旅愁」
...今の自分のこの気軽さや歎きなど誰に洩してみたところで...
横光利一 「旅愁」
...それがまた今日逢つたら紙製の軽さに見えた...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...俺みてえな、身の軽さと、盗(ぬす)ッ人(と)走りの脛(すね)を持っている人間ならべつな事、素人(しろうと)にゃ、あの五階へは、登れまい」「じゃ、どうして、そいつを?」「ここを、開けて、出してくれりゃ、夜明けまでに、ちゃんと、用を達して帰って来る...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...芋殻(いもがら)を負うて立つような軽さである...
吉川英治 「黒田如水」
...もともと内容は経済学の理論であるから読物的な軽さを欠いているのであるが...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??