...若い鹿より身軽さうに...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...見てくればかり軽さうだが...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...出掛けるような気軽さで...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...一体それは何者だろう?缶詰の軽さ興味ある四種の指紋だ...
海野十三 「地獄の使者」
...完全に救われた様な気軽さも覚えて...
海野十三 「白蛇の死」
...永らくひっかかっていた某大事件(ぼうだいじけん)を片付けてしまったその肩の軽さと...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...日本娘に逢いに来るのと同じ手軽さで...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...頭には何も残つてゐないと見えて、軽さうに動いた...
薄田泣菫 「茶話」
...妙に解放せられたような軽さを感じて来たのです...
太宰治 「人間失格」
...旅行者のもつ俗な善意(グッド・ウイル)と口笛の気軽さで...
谷譲次 「踊る地平線」
...柿の芽がうつくしい、燕の身軽さよ...
種田山頭火 「其中日記」
...「悉ない」小太郎は、その茶店の前を去る時の脚に、軽さと、力とを感じた...
直木三十五 「南国太平記」
...足の勇は持前の気軽さで...
野村胡堂 「踊る美人像」
...要するにだ、僕はこの怪事件をやがて解決するだろうが、いや、もう解決してしまっているんだが、その手軽さは、警察の連中の眼に解決不可能と見えるのとちょうど正比例しているんだね」私はびっくりして黙ったまま彼を見つめた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...といったような気軽さにはいかない...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...闇太郎は、書院づくりの客座敷の軒下を、ついとはなれると、またしても、例の蝙蝠(こうもり)が飛ぶような素早さで、ぐるりと裏庭に廻って、木石の間をかけぬけ、見上げるばかりな大塀の下に来て、そこまでついてきた黒犬さえびっくりするような、身軽さで、声をもかけず塀の上に飛上ると、もうその身は往来におりついた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その様子は窓際で戯れている蝶に似た身軽さで...
横光利一 「旅愁」
...人々のことばの軽さまで...
吉川英治 「私本太平記」
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