...気軽さうな囀(さへづ)りを漂はせて来た...
芥川龍之介 「山鴫」
...完全に救われた様な気軽さも覚えて...
海野十三 「白蛇の死」
...ふわっと飛んでしまう身軽さを知っている風間と木曾はびっくりしてしまった...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...水夫長のような身軽さをもって...
海野十三 「爆薬の花籠」
...――小鳥は今持前の身軽さで...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...さくさくと歯触りの軽さにつれて...
薄田泣菫 「独楽園」
...鼠のような身軽さでちょこちょこ走り去った...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...同じ軽さで叩いたし...
谷譲次 「踊る地平線」
...帰りの空荷の身軽さに蹄(ひづめ)を勇ませて...
中里介山 「大菩薩峠」
...独り旅の気軽さを楽(たのし)みながら...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...遠くなり近くなる踊りの輪の具合で、それは十七八とも二十歳(はたち)近いとも見えましたが、すぐれて高い背も美しく、差す手、引く手、返す肩、捻(ねじ)る腰、すべての線の躍動する見事さ、雲を踏むかと、足取りの軽さ...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...十重二十重の気軽さに覆はれた...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...小鳥のような身軽さでちゃらちゃらと上って行った...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...と椅子の不足しているとき兄を睨む気軽さ愛らしさは...
宮本百合子 「家庭と学生」
...その気の軽さがいよいよ憎い...
森鴎外 「そめちがへ」
...対象に集中された精神に簡略された軽さがどこ一点もないのに反し...
横光利一 「旅愁」
...餅の籠を腕にかけて、彼女は炎天の下を、『――足軽さん、買うて下され』桑畑の蔭を、呼んであるいた...
吉川英治 「篝火の女」
...人々のことばの軽さまで...
吉川英治 「私本太平記」
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