...こんな軽い履(くつ)を穿(は)いてゐたいと思つた...
薄田泣菫 「茶話」
...いろいろ教えてやって下さいまし」次兄はそう云うと軽いお辞儀を残して...
「草藪」
...粉末雪――この、軽い、塵埃(じんあい)状の雪は、スキイには持って来いだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...重いのと軽いのとで各自の落下速度がちがうとすれば相対距離が変化するから相互の衝突が起こりうるではないかという人があるだろう...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...私は又た何か軽い当味を喰つたやうな気がした...
徳田秋聲 「和解」
...軽いそして心持ち早い脈搏が彼の指先に感じらた...
豊島与志雄 「生あらば」
...軽い風があるとみえて...
豊島与志雄 「反抗」
...こちとらは災難が軽い方でござんすよ」「まあ俺の方は俺の方でいいが...
中里介山 「大菩薩峠」
...Can I swim? Can I swim? ……疲れないやうに、斃れないやうに、ふらふらの軽い、今日の勤めも果たした...
原民喜 「魔のひととき」
...ほんの軽いうなずきで答えることもしない様子だった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...それは軽い嫉妬(しっと)のようなものであるかも知れないが...
堀辰雄 「ルウベンスの偽画」
...と私は思ひながら軽い嫉妬を感じました...
牧野信一 「砂浜」
...軽い御身分でなかったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...きわめて軽い動きによって全くあべこべの状態に転ずるものだから』と」...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かれらにとっても軽い問題じゃないんです...
山本周五郎 「おばな沢」
...集っていた連中もスッカリ軽い気持になって...
夢野久作 「斜坑」
...ツイこの頃軽い胃潰瘍(いかいよう)の疑いで...
夢野久作 「冥土行進曲」
...翁は鼠色のアルパカの軽い背広の上衣(うはぎ)に黒い袴(パンタロン)を穿(は)き...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??